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春トリップ4 京都編

2009-04-08 22:51:51 | Travel 国内外猫の目紀行
春トリップ最終回は、「京都編」。3月末、りゅうちゃん&はーちゃんに見送られ、倉敷から京都へ。
昨夏取材で訪れて以来、約半年ぶりの京都は、行く先々で枝垂桜づくしだった(昨夏の京都旅blog)

↑これはちょうど一週間前、京都の3代目桜守・佐野藤右衛門さんの庭園でお目にかかった枝垂桜。
全国の名桜保存を担う桜守を継承する佐野さんは、イサムノグチによるパリのユネスコ日本庭園も
手がけており、先代は祇園 円山公園の名枝垂桜を育てたひと。
まさに桜の精のような桜守に代々慈しまれた枝垂桜は、どこまでもたおやかだった。


京都に着いてまず向かったのは、嵯峨嵐山は大覚寺の裏あたりにある瀟洒な和のお宅。
小娘時代に大変お世話になったハヤ先生のおうちだ。ちょうど庭の枝垂桜が満開だったので、
春光が降り注ぐ心地よいテラスにて、いまや翁の風格を湛えた先生と記念撮影。


先生宅には、総勢6匹の猫さんたちが気ままに闊歩しており、噂通りの猫ワンダーランド。
これは、鼻の下にちょんちょんとシンメトリーの黒ぶちが絶妙な元気くん


枝垂桜を眺めながら、思い思いのポーズで日向ぼっこするE.T.似のイーちゃん(上)とシオンくん(下)


到着するや、ハヤ先生&奥様のちえさんが、得意のイタリアンを用意してくださった。
メニューは、3種の凝ったアンティパストに、旬の京野菜たっぷりボッタルガのパスタ。
なんとレシピは私の№1シェフ、ベットラ落合さん仕込みだそう。美味しいわけです。


ご馳走さまでした!

キッチンの引き出しという引き出しには、ちえさんの素敵な器コレクションがぎっしり。
ただし、ルネ・ラリックのボウルもヴェネチアングラスも、軽々と猫またぎされ。。。


悠々自適で創作活動を愉しんでいる先生のアトリエも案内していただいた。
筆が描かれた筆立てや、トクサ柄の筆洗、ヴェネツィアのサン・マルコ広場が描かれた茶碗など
呉須で絵付けした古伊万里風焼き物の斬新なデザインはさすが。魯山人です。


午後は嵯峨野近辺をぶらぶら散策。二尊院の桜はまだ蕾だったけど、それはそれで趣き深く。
院内で、小倉餡発祥の石碑を見つけた。夜は先生ご贔屓の小料理屋さんへ。何を食べても舌踊る。


翌日は、久々に再会したデザイナーのながれさん(靴がピンク!)と猫絵本の打合せをした後、
相変わらず大阪弁がめっちゃおもろいながれさんに、重森三玲庭園美術館まで送っていただいた。
昭和のアヴァンギャルドな庭園家 重森三玲の旧宅だけに、ディテールまで芸が細かい。
茶室には親交のあったイサムノグチの「あかり」が。襖に描かれた市松模様の波もクールです。
近年ここはアクオスのCMロケにも使われたよう。



書院前の枯山水庭園には、咲き誇った枝垂桜がそよそよと。ミラノでランドスケープを学んでいる
カップルとたまたま一緒になり一寸お話したら、日本の庭園事情に詳しくてびっくり。



重森三玲庭園美術館のすぐ側には京大の時計塔が。しれっとしたコピーがたまりません。


鴨川と高野川が合流する三角州にある下鴨神社を目指して、満開のユキヤナギがそよぐ川沿いを
ひたすらてくてく。前方にこんもり見えるのは、ケヤキやムクの原生林が生い茂る「糺の森」。


カラスが飛び交う森に入り(ヤタカラスは下鴨神社の御祭神)、すーっと心浄まるようなせせらぎに
導かれ、朱塗りの桜門に出ると、色づいた山桜がくすくす笑いかけていた。


境内をゆるゆる参拝して回り、みたらし団子発祥の地であるみたらしの池で、しばしぼーっ。
恐ろしく澄みきった気配に あたまもこころもからっぽになる。


さて、これにて「春トリップシリーズ」は終幕。
次回は、東京に戻ってからの 桜トリップの日々を更新します――
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