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坂本龍一piano concert&...

2009-04-29 17:24:41 | Music
先週末から週明けにかけ、方々で音楽三昧、そして洋館三昧の日々だった。

まず、24日は坂本龍一ピアノコンサート。都内公演のチケットを取り損ねてしまい、
川口文化センターまで足を延ばした。↑これはそのとき撮影したもの。といっても
決して隠し撮りではなく、1曲だけ(composition0919)教授自らが「どうぞ撮影してください」と。
数秒後には暗闇にデジカメや携帯の液晶が無数浮び上がり、シャッター音とフラッシュの嵐に。
そのノイズや閃きごと取り込んだ演出と解釈。(写真は露出が狂って飛んじゃったけど)

教授のコンサートは2006年に渋谷公会堂(現CCレモンホール)で観たalba noteとのコラボ以来。
まあ80年代から四半世紀、矢野顕子コンサートやTV WAR(@筑波万博。。懐っ)なども含めると
このヒトの生演奏を聴いたのは数知れず。YMO時代からそうだけど、坂本龍一のライブの魅力は
絶妙なはずし方。エクスタティックな逸脱とでもいうか。決してCDでは聴けない音を感受できる。

今回は、4年ぶりの新譜『out of noise』の静謐な世界観を前半に、後半はYMO時代にも遡る
珠玉の名曲が続いた。My YMO Best3に入る[Perspective]を弾いてくれた時はもう涙目で。
アンコールの[千のナイフ]の時には完全に十代の頃の自分がそこに居た感じ。
思えば当時から私は教授が今のように世界ベースで活躍するに違いないと周囲に予言していた(笑)

教授の音楽はずっとリアルタイムで聴いてきたが、『千のナイフ』『B2-UNIT』『音楽図鑑』あたりを
もし聴かずに育っていたら、いまとは別の人生だったような気がする。
大学1年の時、夏の集中授業で秋山邦晴氏が坂本龍一の音楽について講義してくれた時は
もう自分のために授業してくれているんじゃないかと思うほどのめった(笑)

教授は今回のレコーディング中に行った北極圏で衝撃を受け、先ごろ出た『音楽は自由にする』でも
「魂を置いてきちゃった感じ」と語っている。そういえばコンサート中、
いいイミで以前より魂が少し抜けちゃったような不思議な透明感があった。
音楽は自由にする
坂本龍一
新潮社

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↑本人の気取りも、編集者の作為もなくまとめられた等身大の好インタビュー。
“せかいのサカモト”みたいな紋切りキャッチで大上段に構えていないのが、いい。
中学時代に通っていた塾の先生が たまたま坂本龍一の高校時代の同級生だったのだが、
その時に訊いた素の坂本龍一像にそのままつながるような内容だった。


さて、翌土曜の夜は音楽3本立て。まずは、お世話になっているデザイン会社 アイロンママの
タガタ氏のバンドPAPANOVAライブ@青山。ベースのタガタ氏とボーカルの奥様の息もぴったり。


さらに雨のなか、新宿3丁目方面へ。こちらはタワレコいそざきさんたちがDJをする“南米ナイト”。


いそざきさんの相方vonちゃんも焼きたてポン・デ・ケージョを持って登場。
黒くてお洒落な選曲の数々を楽しみながら、はぐはぐ。美味しかった~&ごちそうさまでした♪


さらに雨のなか、レイちゃんとうちの近所のNEWPORTへ。ドアを開けたらいきなしクラフトワーク。
YMOやEVERYTHING BUT THE GIRL、CHICANEなどなど、BEAMS RECORDS青野さんの選曲は
ピンポイントでフェイバリットな曲満載なのがうれしい。

↑このディッシュ、お隣のテーブルのが美味しそうだったのでオーダー。訊くとお隣の方々も、
やはり別のヒトが頼んでいた同じディッシュを見てオーダーしたそう。どんな連鎖ですか(笑)


明けて日曜はいいお天気。この日は朝から洋館取材の続きで駒場公園の旧前田侯爵邸へ。
公園はたまに散策するけど、入館するのは近代文学館だった頃以来。そういえば、
父の旧いアルバムにも文学館ができて間もない頃のモノクロームの写真があったっけ。


ちょっとお昼寝し、夕方にはOXYオーリエさんのお誘いで、彼女の家のご近所に開店した
仏料理店Hiromichiのオープニングパーティへ。

帰りはオーリエさんちでユミさん&セージさん、イーちゃん、ヒサダさんと、例によって
YOU TUBEサーフィンナイト。。私はクラウス・ノミで大ブーイングを受け(笑)

YOU TUBEといえば、先日ナクロプさんがメールしてくれた
『親愛なる日記』のワンシーンが何度観ても可笑しい。
(ナンニ・モレッティが、バールのTVでたまたま放映していた若き日のシルヴァーナ・マンガーノの
陽気なダンスに合わせ、ジュースを片手に踊るのだ。2分強の爆笑名シーン)


で、昨日は洋館取材の最終日。朝から雑司が谷のくねくね細道をてくてくしていたら
所々に空き地があり、そのすべてに小ぶりの朱いポピーが群生していた。しばしうっとり。


取材先の雑司が谷旧宣教師館。サンルームの奥には、小さな小さなアンティークのオルガン。


オルガンの脇には「赤い鳥」の復刻版がずらり。児童書コーナーなので、面白そうな絵本もいろいろ。
日がな一日、ここで本を読んでいられたら幸せだろうなあ。今度また来てみよう。


キムナオさん&編集のにいやさんと共に、午後は三鷹の玉川上水沿いにある山本有三記念館へ。
建物が予想以上に凝っていて面白かった。詳細は6月末発売の[ROSALBAvol.16]をおたのしみに。


帰りにうちの近所で、ばさっと無造作に棄ててあるレコードを発見。
何のレコードかはよくわからなかった。野良猫の爪とぎにはもってこいかもね。

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