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猫ジャケ、ポンチョ、out of noise

2009-03-07 05:36:18 | Music
週半ば、校正の合間にスカパーのレオ・カラックス特集で『汚れた血』を観た。
大好きな映画だけど、再会するのは80年代以来。
大好きだからって、いつでも触れたいわけじゃない。
大好きゆえに 避けることだってあるのだ。

ジュリエット・ビノシュが羽ばたいて空に融けていくラストシーン。。ぁあ。。
    
            
映画の中では、カラックスの分身ドニ・ラヴァンの自宅の留守電のBGMに
プロコフィエフのバレエ音楽『ロメオとジュリエット』が使われているのだが、
当時、これを真似している知人がいた。鮮烈な音や映像から立ち上る 懐かしい闇にくらくら。



先日、こんな本を入手。猫をモチーフにしたレコードジャケット“ネコード”を特集した一冊。
私もときどき猫ジャケ買いすることがあるけど(笑)、一冊にまとめられると壮観!


キュートな猫ジャケが満載だったけど、これはちょっとお気の毒。。。
でも、猫って こういう狭くてやわらかな所にむりくり身体をねじ込むのが大好きだから、
「ちょい窮屈だけど、案外悪くないかもー」ってな表情をしているところがミソ。


シルヴィ・バルタンに抱かれた白猫さんも、半分とろとろの表情。60年代な書体も泣かせます。


ピエール・バルー小父さんも猫好き。このアルバムの中には猫に捧げた曲もある。
この甘えん坊猫は“チビ子”っていうそう。ピエールが羨ましい!


左のAlpha. The Impossible Thrillはうちにもある。まさに猫ジャケ買いした1枚。
ブリストル~なふかーい音響に導かれるような 猫の深遠な眼差しがいい。


黒猫も猫ジャケに多用されている。この ちょっとピンボケ黒猫は、私的№1猫ジャケ。
ジャケットのインパクトで、JIMMY SMITHの軽快なオルガンジャズがちょっとかすむほど。



フェリーニの『甘い生活』のサントラには、ローマの街角でマルチェロ・マストロヤンニとはしゃぐ
アニタ・エクバーグが仔猫を愛でる名シーンが。
50年代アメリカ的グラマラスなアニタがゴージャスな“女豹”のようでもあり。。

『甘い生活』のテーマ曲を聴くと、遠い目になる。最初に観たのは16歳の時、どこかの名画座で。
甘く憂えたイタリア的退廃なんて、その時はまだよくわからなかったのだけど。。


猫ジャケ2も近日発売のよう。要チェック。


文字通り三寒四温な日々。雛祭りの翌日深夜にはみぞれ雪が舞った。
マンションの植え込みにいる紫陽花の新芽もふるふる震えていた。


そんな折、おかじ先生からかわいい手編みのポンチョが届いた。あったかな羽みたいな着心地。
重いコートから脱皮しなければならないこの時期にすごーく重宝。ありがとう!!!!!!!!!!!


金曜は雨にも負けず、ポンチョを纏って打合せに。ポンチョ、心地好い!
表参道駅構内は先週から大々的に始まったルーブル展カラーに染まっていた。


ルーブル展特集の記事を一部書いたNODEも3/10から発売に。ぜひご一読を!




今週発売されたばかりの坂本龍一の新譜「out of noise」が、真夜中の身体に深く深くしみわたる。
1982年に発表され、今年リマスタリングされた坂本+ダンスリー「The End of Asia」も
久々に聴いた。不思議にあたらしい。いまうちではこの2枚が空気みたいになっている。

深呼吸。
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