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LOUVRE/JAZZANOVA

2009-03-03 03:46:43 | Art
うかうかしていたら3月。うかうか。しかも3月というのに風がぴゅうぴゅう寒い。ぴゅうぴゅう。
そんななか、うちの窓辺でぷりぷり春色をふりまいているチューリップ群。ぷりぷり。

ほんの数日前までは、そこに淡色のポピーが居た。

先週の水曜は、キムリエさん&カッシーと代々木八幡でランチ後、
拙宅にて 開き過ぎたポピーに見守られながら企画会議(半分はきゃふきゃふ楽しい雑談)。

翌日、水を取り替える際、ポピーがはらはらと散った。ポピーの花びらは 蝶の翅のよう。
開花するときも蝶が羽化する瞬間みたいでみとれてしまうけど、散った姿も愛おしい。



朝方に雪がちらついた27日金曜は、国立西洋美術館で28日から始まるルーブル展のレセプションへ。

3月に発行される『NODE』vol.6のルーブル展特集の取材で個人的に思い入れがあることを
さっぴいても、非常に贅沢かつマニアックなラインナップだなあと思った。17世紀ヨーロッパという
複雑多様な時代の作品群なのに 構成が明快。野心的なアプローチながら 気どりなく解りやすい。

とりわけ心魅かれたのは、ユトレヒトの画家ヨアヒム・ウテワールのマニエリスム的作品
『アンドロメダを救うペルセウス』(1611年)。国立西洋美術館シニア キュレイターの幸福輝氏や
ルーブル美術館学芸員ブレーズ・デュコス氏も個人的に好きな作品として挙げていたが、同感。

科学革命時代にあえて古代ローマ神話を主題に取り上げ、そこにさまざまな暗喩を込めている。

ウテワール作品に描かれたアンドロメダの足元の珍しい貝殻たちは、
大航海時代を象徴するオブジェでもあったわけだが、フランスからイタリアに越境していた
クロード・ロランの『クリュセイスを父親の元に返すオデュッセウス』(1644年頃)も
大航海時代ならではの作品。古代ギリシア神話をイタリア的な風景で補完している所が面白い。

蜂蜜色の薄暮がなんとも甘美。(余談ながら、昔から進学や転居など何か門出めいた局面で、
よくこんな色を湛えた印象的な船出の夢をみたなぁ。。)

目を見張ったのは、ヤン・ブリューゲル(父)とその工房による1600年頃の作品『火』。
科学革命の時代にも存続し続けた驚異の錬金術ワールドにずぶずぶ吸い込まれる。


いずれも間近に対峙すると、時間を忘れる。百聞は一見にしかず、ぜひ目の当たりに。
画像や印刷物だけじゃ、このマチエールは百分の一も解り得ないから(なんでもそうだけど)。


土曜はnewportでデザイナーのふくちゃん&イラストレーターのあさみさんとゴハン。
先日も書いた塩川いずみさんのネコ展の最終日だったのだが、彼女とあさみさんたちが
ユトレヒトから出しているイラストレーション集「AURORA」も店内で販売中。すこぶるよいです。

↓マッシュルームカットがキュートなあさみさんと小島聖似のふくちゃんのシルエット。。

お店を出た後、ふくちゃんと朝7時過ぎ(!)までうちで猫談義。ぁあ 猫噺は無限!


日曜夕刻は、レイちゃん&ハカセと恵比寿で待ち合わせてリキッドルームへ。
渋谷川沿いにヒメツルソバがびっしり密生していた。


はい、こちらのイベント。


ベルリン発JAZZANOVAのJurgen von. Knoblauchの超雑食なDJがすごく好みだった。
ROOT SOULやKYOTO JAZZ MASSIVEのLIVEがかっこよかったのはもちろん、
沖野さんのMCが関西漫才っぽくて爆笑。


帰りに恵比寿のカフェでレイちゃんと雛談義(?)。
ミルクふわっふわのカプチーノと私(うかうか)。。

今日は雛祭。実家では雛壇は出さず、お雛様とお内裏様だけ簡易的に飾っているよう。
さっき酒粕と生姜汁と三温糖で甘酒をこしらえてみた。すごくあったまる。
眠る前に、三島由紀夫の短編『雛の宿』を久々に読み返してみよう

この時季は寒暖差が激しいうえ、免疫力が下がるので、体調不良に陥りがち。どうぞご自愛を。
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