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熊蟄穴、カロリーヌ、ノワロー

2008-12-14 03:38:00 | Book 積読 濫読 耽読
ここのところ、冬とは思えぬ妖気、もとい陽気。
寒がりゆえ ついコートを着て出かけるも、結局お荷物に。。
土曜の夕方は渋谷、原宿で幾つか所用を。表参道の欅並木沿いに、点々とキャンドルが。
原宿表参道欅会の人が灯しているこのキャンドル、巷に溢れるLEDの硬い光と好対照。

この時季は「熊蟄穴=くま、あなにこもる」ともいわれるけど――


街なかには、まあいろんな熊がいるもんです。


金曜は横浜へ。遅刻を赦してくれたカッシー&キムリエさんにひたすら感謝(涙)
久々の中華街→麻布十番のスタジオトリコ→ミッドタウン→鳥居坂のカフェで夜ゴハン。
深夜、納車されたばかりの素敵なキャンピングカーでキムナオ夫妻に家まで送っていただく。

この日は巨大な満月と何度も目があった。思い切りジャンプすると飛び乗れそうなほど巨きな。

――アポロ11号が人類初の月面着陸を果たしたのは約40年前。
スプートニク2号が宇宙に巻き毛のライカ犬を打ち上げたのはそのさらに10年前。
(余談ながらMoonRidersの『歩いて、車で、スプートニクで』は永遠の名曲ね。
Pupaのアルバムにもライカ犬を歌った『Laika』という曲があり、高橋幸宏さんを
以前インタビューした際も、このライカ犬のことをせつなげに話してくれた記憶が)


『カロリーヌ シリーズ』は、そんなスプートニクやアポロの時代に描かれ、
今も各国で翻訳され読み継がれている絵本。

作者はフランス人のピエール・プロブスト(Pierre Probst)。
元々は絹織物の下絵や広告の図案を本業としており、
『カロリーヌ シリーズ』は愛娘シモンヌのために個人的に描いたものだったよう。

幼少期、家の書棚にずらりと並んでいた小学館版『世界の童話全集』の中でも
このカロリーヌシリーズのひとつ『カロリーヌのつきりょこう』が大のお気に入りだった。
(後年、BL出版から『カロリーヌ つきへ いく』に改名され再発)


主人公はカロリーヌと 彼女の友達である仔猫×2、仔犬×2、仔熊、仔豹、仔ライオンの7匹。
ブリューゲルの群像画みたいに、アニマル各々のキャラが挿画だけで微笑ましく伝わってくる。
当時とりわけ好きだったのが、お茶目で悪戯ものの黒猫ノワロー(旧小学館版ではノアロー)。


月面でノワローが、宇宙人だよーん。。みたいな感じで


みなを驚かす悪童っぷりは、幼な心にツボだった。


思えば、童心のノワローには、ニキの原型があったのかもしれない。
ちなみに、ノワローの相方の白猫プフもなかなかいいキャラ。



あ、日曜はぐんと寒くなるようなので、どうぞご自愛を。
私は、熊じゃないけどたぶんこもって原稿書き。
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