ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

アテネの恋歌

2005-12-17 02:10:46 | ヨーロッパ

 あっと、そうですかPさん、「その男ゾルバ」の映画音楽で有名なのはミキス・テオドラキスでしたか。
 どうもねえ、ミキス・テオドラキスとマノス・ハジダキスの区別がなかなか付かないです。どっちがどっちやら。後者は、ザ・ピーナッツが唄っていた「アテネの恋歌」の作者なんだけど、どちらもギリシャの大作曲家で、なんか似たような名前じゃない?ギリシャ人の名前って、全部語尾が”ス”で終るの?全部ってことはないだろうなあ。

 あ、「アテネの恋歌」ですか?ザ・ピーナッツの「ふりむかないで」ってご記憶でしょう?「ふりむかなっはははいいで~おっねっがっいっだっはははかあら~いぇいぇいぇいぇい♪ 今ね スカート直してるのよ あなたの 好きなタータンチェック~♪」って唄。いや、ここまで歌うことはないけど。で、あれのB面が「アテネの恋歌」だったんですよ。
 かってシャボン玉ホリデーなんかでギリシャの遺跡風のセットをバックに歌ったりしていたけど、いかにもギリシャ風味の漂う可愛らしいラブソングでした。歌詞だっていまだに覚えてるんだ、「はかなく消えて行く 恋とも知らないで 頬を寄せて聴いた アテネの恋歌よ 果てしなく広い空 流れ行く雲よ 私の変わらぬ 想いあの人に伝えてね」って。いや、いちいち唄うなっていうものですが。

 でもねえ、今、可愛らしいラブソングとかうっかり言ってしまったけれど、この唄のナナ・ムスクーリが唄った盤をオトナになってから手に入れたらジャケの解説に、「この唄はギリシャに成立した軍事政権に追われ、外国に亡命したハジダキスが望郷の念にかられて作ったアテネ賛歌である」とか書いてあって、ありゃりゃ、とか思ったのでした。

 ギリシャのポップスは若干集めたけど、あーだーこーだ言えるほどのウンチクも持ちえていないのは、ジャケのギリシャ文字が読めないせいもあるのかなあ。というか、情報の集めようもないものなあ。

 でも一つだけはっきりしているのは、ギリシャの音楽って、”洋楽”を聴く趣味がまるでない人でも一聴して「あ、これはギリシャの音楽だな」と分かるのではあるまいかと思わせる独特のクセのある所ですね。あと、どんなにたわいないアイドル・ポップスでも、アルバムのはじめの1~2曲はそれらしいんだけど、それ以降はゴリゴリのギリシャ情緒横溢のギリシャ歌謡になってしまう。この辺の、なんというか強硬さね。
 きっとギリシャの人たちってのは、とてつもなく頑固な性格なんだろうなと思うんだけど、どうですか。

 全然関係ないけど、ギリシャ文字ってこのまま打てるんですよね。たとえば「おめが」と打って変換すると、Ωと出たりする。これは何の必要があって変換できるようになっているのかなあ。アラビア文字とかタイ文字とかでも出来るんだろうか?
 ギリシャ文字と言うと小泉今日子がレコードジャケットで自分の名をkΨokoと表記してしまった故事を思い出します。ギリシャ文字の”Ψ”を”Y”と同じようなものと雑に判断してしまった訳ですが、この文字は発音は”PS”とかになるんで、これだとコイズミクプソコとか読むことになってしまう。これは味わい深い話でありました。






最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タイ語は。。。 (komta)
2005-12-17 04:07:29
มะลีนาโก =マリーナー号と打てますね!
返信する
 (マリーナ号)
2005-12-18 03:01:20
うわ。そんな事も出来るのですか!ちょっと教えてくださいよ。と言っても、そもそもタイ語の分からない私では教わりようもないんでしょうけど。うー、かっこいいな。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。