”Decenija”by Ceca
Ceca。本名スヴェトラーナ・ラジュナトヴィッチ。と言ったって我が国ではまったく誰も知らない存在であるが、彼女の祖国セルビアを始め、バルカン諸国では絶大な人気を誇り、”バルカンの女王”の異名も納得するよりない活躍ぶりのようだ。
何しろバルカン諸国界隈におけるCDの売り上げだけでも一千万単位を誇るというのだからただ事ではないし、西欧のメジャーなレコード会社からの移籍の誘いにもまったく興味を見せていない
また、そんな事実がこちらにまったく伝わっていないあたりも、いかにもワールドミュージック的寓話という気がする。
その歌声、いかにもワイルドなハスキーボイスで、性急に打ち込まれるビートに乗り叩きつけるように歌う、その様はまさに情熱の火の玉みたいな迫力である。
Cecaの音楽のスタイルとしては、イスラム色の濃いアラビックなメロディラインとパワフルに揺れ動き鳴り響く重いリズムに特徴がある、いかにもバルカン半島らしいエキゾティックな魅力に溢れたもので、非常に濃い血のざわめきを伴い、聴く者の鼓膜と心にダイレクトに飛び込んでくる。
彼女はデビュー当時(14歳でプロ歌手デビュー!)から故郷セルビアの民俗音楽のポップス化をテーマに活動そしているようで、土俗ポップス好きのワールドミュージック愛好家には嬉しい存在である。というか、似たような志向の歌手をかの地で他にも見かけるので、そのような土俗ポップスへの需要がセルビア、あるいはバルカンの地には普通に存在しているようなのだが。
セルビアの歌手、といえばいまだ忘れがたいあの内戦であるが、彼女の夫は争乱期、セルビアの武装民兵組織のリーダーであった。が、調べてみるとどうもこの人物、あまり評判はよろしくなく、単なる政治ゴロとの評価もあるようだ。彼女はその夫と1995年に結婚し二人の子供をもうけたが、夫は2001年の初めに暗殺されてしまう。夫に対し、Cecaはその死後も絶対的な支持を捧げているようだ。
その夫とのかかわりもあり、同じバルカンといっても、ボスニア・ヘルツェゴヴィナにおいてはCecaは決してコンサートを開くことは許されていないし、一方、彼女自身も「ザグレブやサラエヴォでは決してコンサートはしない」と宣言したり、このあたりはなかなかややこしいことになっているようだ。
その一方、Cecaは亡き夫から相続したサッカークラブのオーナーも一時期していたようだ。
が、高価な毛皮のコートに身を包んでサッカー会場に現われ、プレーで失敗のあった選手にはとんでもない厳罰を科すなど無茶な行動もあり、そのためもあってか、かってユーゴスラビアのトップチームであったこのクラブは徐々にランクを落としていった。
そりゃどうかと思うぜ、という話であるが、そんな彼女を「美しい会長を!」なんて理由で協会の会長にしようとしたユーゴスラビア・サッカー協会もどうかと思うぜ。2001年の話である。そして、実際に会長に選ばれたのは我々日本人も馴染みの深い元サッカー選手、ドラガン・ストイコビッチだった。
などとCecaに関する逸話を聞いて行くと、どうも感情に走って支離滅裂な事をやってしまうプライドの無駄に高い女性など想像してしまうのだが、そういう女性がまた、良い歌を聴かせてくれてしまうんだから、大衆音楽と言う奴はややこしい。
下に貼った映像は結構エッチなものだが、バルカンというか東欧ではこれで普通である。というか、アラブ~バルカン~東欧~ロシアをつなぐ音楽界の”エロ・ビジュアル・ブラッドライン”の存在を指摘しておきたい。その辺、ジャケ写真とか強烈だもの。
Ceca。本名スヴェトラーナ・ラジュナトヴィッチ。と言ったって我が国ではまったく誰も知らない存在であるが、彼女の祖国セルビアを始め、バルカン諸国では絶大な人気を誇り、”バルカンの女王”の異名も納得するよりない活躍ぶりのようだ。
何しろバルカン諸国界隈におけるCDの売り上げだけでも一千万単位を誇るというのだからただ事ではないし、西欧のメジャーなレコード会社からの移籍の誘いにもまったく興味を見せていない
また、そんな事実がこちらにまったく伝わっていないあたりも、いかにもワールドミュージック的寓話という気がする。
その歌声、いかにもワイルドなハスキーボイスで、性急に打ち込まれるビートに乗り叩きつけるように歌う、その様はまさに情熱の火の玉みたいな迫力である。
Cecaの音楽のスタイルとしては、イスラム色の濃いアラビックなメロディラインとパワフルに揺れ動き鳴り響く重いリズムに特徴がある、いかにもバルカン半島らしいエキゾティックな魅力に溢れたもので、非常に濃い血のざわめきを伴い、聴く者の鼓膜と心にダイレクトに飛び込んでくる。
彼女はデビュー当時(14歳でプロ歌手デビュー!)から故郷セルビアの民俗音楽のポップス化をテーマに活動そしているようで、土俗ポップス好きのワールドミュージック愛好家には嬉しい存在である。というか、似たような志向の歌手をかの地で他にも見かけるので、そのような土俗ポップスへの需要がセルビア、あるいはバルカンの地には普通に存在しているようなのだが。
セルビアの歌手、といえばいまだ忘れがたいあの内戦であるが、彼女の夫は争乱期、セルビアの武装民兵組織のリーダーであった。が、調べてみるとどうもこの人物、あまり評判はよろしくなく、単なる政治ゴロとの評価もあるようだ。彼女はその夫と1995年に結婚し二人の子供をもうけたが、夫は2001年の初めに暗殺されてしまう。夫に対し、Cecaはその死後も絶対的な支持を捧げているようだ。
その夫とのかかわりもあり、同じバルカンといっても、ボスニア・ヘルツェゴヴィナにおいてはCecaは決してコンサートを開くことは許されていないし、一方、彼女自身も「ザグレブやサラエヴォでは決してコンサートはしない」と宣言したり、このあたりはなかなかややこしいことになっているようだ。
その一方、Cecaは亡き夫から相続したサッカークラブのオーナーも一時期していたようだ。
が、高価な毛皮のコートに身を包んでサッカー会場に現われ、プレーで失敗のあった選手にはとんでもない厳罰を科すなど無茶な行動もあり、そのためもあってか、かってユーゴスラビアのトップチームであったこのクラブは徐々にランクを落としていった。
そりゃどうかと思うぜ、という話であるが、そんな彼女を「美しい会長を!」なんて理由で協会の会長にしようとしたユーゴスラビア・サッカー協会もどうかと思うぜ。2001年の話である。そして、実際に会長に選ばれたのは我々日本人も馴染みの深い元サッカー選手、ドラガン・ストイコビッチだった。
などとCecaに関する逸話を聞いて行くと、どうも感情に走って支離滅裂な事をやってしまうプライドの無駄に高い女性など想像してしまうのだが、そういう女性がまた、良い歌を聴かせてくれてしまうんだから、大衆音楽と言う奴はややこしい。
下に貼った映像は結構エッチなものだが、バルカンというか東欧ではこれで普通である。というか、アラブ~バルカン~東欧~ロシアをつなぐ音楽界の”エロ・ビジュアル・ブラッドライン”の存在を指摘しておきたい。その辺、ジャケ写真とか強烈だもの。
最近のターボ・フォーク界は誰もかしこも似たりよったりなセクシー女性歌手の濫発とジャケットのサイズがでかいヤツが多くてそれが大概つまらない(これは中華圏のもそうですよね)ので、
確かにちょっと昔のアルバムの方が最近のより全然良いですよね。
あと、ブルガリアのセクシー女性歌手が結構パクってるので、それを見つけるのも楽しいです。(笑)
見た目のエロさと下世話な音楽性、これも大衆音楽の王道、パクろうとなんだろうと、結果が面白ければそれでいい、ということで。