ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

13月のベツレヘム

2012-01-04 05:14:17 | ヨーロッパ

 ”Weihnachtmusic in Renaissance”

 という訳で、昨年末の記事に書いたが、「12月の次は13月でいいじゃないか。新年の到来を拒否する」という主張の実践として、未だにクリスマス音楽を聴いているのである。冬の間の日々ははずっとクリスマス扱いで行こうと思う。
 あなたもいかがですか、おせち料理に七面鳥。門前の門松にかけたらいいじゃないか、プレゼント待ちの靴下を。

 この盤にはルネッサンス期から南ドイツの民衆の間で歌い継がれ演奏され続けている大衆歌としてのクリスマス音楽が収められていて、その素朴な祈りの感情が心地よい。ゆったりと落ち着いた気持ちになれ、むしろこうして年が明けてから聴くべきものとの気さえする。

 それにしてもクリスマス、もうずいぶん遠い出来事みたいに思えるが、まだほんのこの間のことだったんだよ。皆、当たり前の顔をして時を使い捨て、ひどく足早に歩いて行くけど。一体なんの用事でどこへ行く気なんだい?