月扇堂手帖

観能備忘録
あの頃は、番組の読み方さえ知らなかったのに…。
今じゃいっぱしのお能中毒。怖。

2016 心に残る三番 他

2016年12月31日 | ベスト3
3/19 敷地物狂(大槻文蔵)
      *子が親を捨てるという状況が気に入った。
9/25 錦木 (味方玄)
      *ストーカー物語からロミジュリへの転換。   
12/24(昼)鷹姫(赤松裕一)
      *萬斎的裕一の切れ味抜群。

他にも素敵なお舞台たくさん拝見しました。

特に、今年は外国文学を素材にしたお能、お能の素材をオペラや楽劇に仕立てたものなど、ジャンルの壁を越えようとする作品とご縁がありました。
 ・新作能「鷹姫」 (アイルランド イエーツ 「鷹の井戸」)
 ・新作能「オセロ」(イギリス シェイクスピア「オセロ」)
 ・新作能「冥府行ーネキア」(ギリシャ ホメロス「オデュッセイア」)
 ・楽劇「保元物語」(オペラと能のコラボ?)
 ・オペラ「業平」 (能「小塩」のオペラ化)
 ・復曲能「鐵門」 (ベルギー メーテルリンク「タンタジールの死」)

お能は、翁から世話物まで守備範囲が広く包容力があるので、どんな素材がきても飲み込めそうだと再認識。
上演回数を重ねたものほど洗練されて完成度が高くなりますね。逆に言うと、初演から完璧な作品というのはないのかも知れません。

一方、オペラや他ジャンルとのコラボ作品は、見慣れないせいかどうも落ち着かないなぁと感じました。こちらの感性が硬いのかもしれません(_ _;)  「どっちかにしてくれ〜」と胸の内で叫ぶことも多く…。

来年もよいお舞台をよろしくお願いいたします♪

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