月扇堂手帖

観能備忘録
あの頃は、番組の読み方さえ知らなかったのに…。
今じゃいっぱしのお能中毒。怖。

謡蹟:大原寂光院(大原御幸)

2011年12月07日 | 謡蹟
清香山玉泉寺寂光院(京都・京都市左京区大原)


初雪の舞う前日、大原の里を逍遙。

 

開山は聖徳太子の時代に遡る。太子が父用明天皇の菩提を弔うために推古2年(594年)に建立。本尊は聖徳太子作と伝わる六万体地蔵尊であったが、2000年5月9日火災にあって大きく損傷。真っ黒な炭と化した現在も重要文化財であることには変わりなく、収蔵庫に保管されている。

天台宗の尼寺で、初代は太子の乳母であった玉照姫。


お茶室前に立つ駒札。

 
ご神木〈千年の姫小松〉
「光の影も明らけき。玉松が枝に咲き添ふや…」


〈汀の桜〉
「池水に汀の桜ちりしきて波の花こそ盛なりけり」

 
建礼門院に付き添っていた阿波内侍、大納言局らのお墓


建礼門院の庵室跡

 
建礼門院の墓所



ところで、夜、自由研究の発表会があったので、能「大原御幸」とはどんなお話かを紙芝居仕立てで説明させていただきました。呆れられました(^_^;)


はじまりはじまり~のところ。 


法皇がやってきたところ。

 
六道を語る建礼門院。

★これから謡蹟を意識して歩いてみようと思い、少し遡っていくつか記事を足しました。謡蹟保存会による駒札もあったらしいのに全然見逃しているあたり、まだまだですが…。

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