発売一か月にもかかわらずえらく安くなっているHuawei Ascend P6Sの日本版
ツイッターのフォロワーさんから「秋葉のじゃんぱらで安いよ」という情報は聞いていたりして迷っていたのですが、新宿のじゃんぱら2号店でY!Mobile端末Huawei STREAM S 302HWが13800円で売っていて在庫も何台かあるということだったので見てきました。先月ワイモバイルショップでホットモックを触って気に入ったのもそうなのですが、そもそも昨年GL11Sとして認証を通した時から”絶対にAscend P6Sに乗り換えよう”と思っていたので…
店舗に行ったところショウケースには並んでいなかったため「もしかして売り切れたのかな?」と思っていたのですが店員さんに確認したら何台か出してもらえました。ケースには展示していないようです。(ショウケースにGL07Sはいましたが)
コンディションがいいのは13800円とこれでも安かったのですが、一台だけ、一か所本体に打痕があるものが9980円であるということだったので見せてもらったところ、確かに左フレーム部に落としたような打痕があるのを確認しましたが気になるレベルでもなく1万切りと先月出た、Android 4.4世代の機種とは思えないくらいの値段だったので即購入しました。ついでに32GBのmicroSDHCもそろえることに。来年にはワイモバイル乗り換えも検討していましたしこれで先に本体だけ乗り換えたことになります。
GL07SIM運用もいける。ソフトバンクローミングもデザリングも問題なし!!
302HWは先月8月にイーモバイルとウィルコムが合併してできた新会社「ワイモバイル」のローンチ端末として出たばかりの新機種。ベースになっている機種は昨年6月18日にHuaweiから発表された「Ascend P6」(正確にはそのP6からCPUを強化しLTEに対応させた”P6S”)となっています。イーモバイルから登場したSTREAM X GL07SのベースモデルはHuawei Ascend P2ですが、この機種はその後継機となります。
認証自体は旧イーモバイル時代の昨年からGL11Sとして通っており、昨年11月にはイーモバイル関連で直前になって中止になったイベントがあったため本来であればこの時期に「イーモバイルLTE対応第2弾」スマホとして発表されていたものと思われますが、そのあとウィルコムとの合併が発表され発売が延期されようやくワイモバイルとなった先月から販売開始になった機種です。
中古価格がえらく安く出回っていますが、これはもともと本体の一括・分割販売価格が24000円と安いのと、本体自体はSIMフリーではあるもののLTEをつかむのがLTEバンド3のみで実質ワイモバイル専用機であることが影響しているものと思われます。(同じような理由で去年出たイーモバイル版ARROWS Sなんかもえらく安い値段で市場に白ロムが出回ったりしましたし)
本体の箱はこんな感じ。STREAM X(黒)まではイーモバイル汎用の箱だったのですがそのあと登場したSTREAM X(城)あたりから専用の箱に変わったようです。とはいっても箱自体は製品名が書かれているだけでえらくシンプルです。
付属品。イヤホンが新規に付属するようになりましたがACアダプターは別売となってしまいました。保証書は先週から保障スタートになったばかりなので買ってすぐ手放されたんでしょうねこの子…
中国版P6にはソフトケースまで付属しているようですが、日本版STREAM Sには付属していませんでした。
本体はこんな感じです。一個前の世代の某リンゴ5s以前とデザインは確かに似てる感はありますが、発表当時最薄をうたっていただけあって先代P2よりもさらに薄く、持ちやすくなっています。デザインもスタイリッシュでかっこいい!!
さっそくGL07SからSIM入れ替えで使ってみたところLTE、4G、ソフトバンクローミングともに問題なくつかめることを確認。本来GL07SのSIMは現在GL07Sでしか使えなくなっているのですが、この機種では問題なく利用できます。Pocket Wi-FIウィジェットからのデザリングも問題なく行えました(Lumia 520で接続確認)。もともとGL11Sとして認証を通していた機種ですしLTEバンドもおなじなので当然といえば当然かもしれません
OSは無論Android 4.4.2”Kitkat”。今年の春以降に出たAndroid機はどの機種もKitKat世代になっているので当然といえば当然ですが、オリジナルのP6は初期リリース時は4.2.2”JellyBean”だったので最初からKitKatを搭載してくれたのはうれしいかもしれません。ちなみにイースターエッグは本来もう一個、歴代のAndroidコードネーム名にちなんだお菓子のコスをしたドロイド君が並ぶパズルがあるんですが本機のは削除されているようでした。
UIはもちろんHuaweiオリジナルのEmortion UI。バージョンは2.3に上がり、イーモバイル向けGL07Sではなぜか削除されていたテーマチェンジャー機能もようやく使えるようになりました。ただしユーザーが作成したテーマをダウンロードする機能は日本向けのモデルでは削除されてしまっているようです。(これはSIMフリー端末としてHuawei自らが販売しているAscend G6に関しても同様でした)
メモリが1GBから2GBに増えたおかげで空き容量に余裕ができ、UniHomeが落ちるということもなくなったのでようやくこの素敵なランチャーで常用できそうです。
スペック面では搭載チップセットが先日日本でもSIMフリー版が登場した最新機種Ascend P7にも搭載されている”Kirin910”に変更。プロセッサ自体はCortex A9世代のK3V2でGL07Sと同じなのですが、内蔵GPUがコア数だけ多くて性能がひどかったVivante GC4000からARM製Mali450 MP4(4コア)に変更されたことによりグラフィック面が大幅に強化。Antutuのスコアが大幅に跳ね上がっており、実際動作もヌルサクで十分すぎる性能になっています。
ただし3DMarkのスコアはGL07Sより上がっているもののSnapDragon S4 Pro搭載のAdreno 320には届いていないスコアになっているので重い3Dゲームをプレイするにはちょっと厳しいかもしれません。パズドラやモンストなどの2Dゲームであれば問題なしです。
よくなった点としてはGPUが強化されパフォーマンスが向上したKirin910(K3V2+)とAndroid 4.4搭載のおかげで動作パフォーマンスが先代GL07Sと比較して大幅に向上している点。とくにGL07Sは使っていると空きメモリが減っていってパフォーマンスも大幅に落ちることが多く、発熱にも悩まされていただけにここら辺うれしい限りです。
逆に残念な点としてはおサイフケータイ機能がカットされている点。ベースになっているP6も極限まで薄くするためNFCチップは内蔵していないためある程度予想はできましたし、そもそもGL07Sに対応しているサービスが少なかったのでアレなのですが、それでも地味に使っていた機能なのでなくなってしまったのは痛いかなぁと。
ただしお財布に関しては先日購入した赤ロムXPERIA UL SOL22でも問題なく使えるのでGL07Sのお財布関連はすべてそちらに移行しました。マクドナルドアプリのお財布クーポンが機内モードオンだとダウンロードできない仕様になっていますがこれも機内モードOFFにすれば問題なくWi-FI経由で利用できるので特に問題なく移行できそうです。
来年ワイモバイルへのプラン変更も検討しているので先に本体だけ乗換えという形になりましたが、先月発売した機種にもかかわらず1マン切りというとんでもない値段で入手できたこと、よりスタイリッシュになったデザイン面、大幅に向上したパフォーマンスなどすべてにおいて満足のできる一台になっています。GL07SSIMでの運用も唯一可能ですのでGL07Sからの乗り換え先としてもかなりおすすめできる一台になっています。
認証通してから発売までの期間が長すぎたせいか後継機P7が登場・SIMフリー版も日本投入されてしまった状況でのリリースなのがちょっと残念といえば残念ですが…(Huaweiの中の人曰く本来は昨年の”寒い時期のうちに”出るはずだったようなので…)