鳥の巣頭の世迷い言

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アトムと科学の子どもたち@シン・ゴジラ感想

2016年12月05日 21時00分53秒 | シン・ゴジラ
根岸さん(原子力規制庁)を見てると、浮かんでくるイメージが2つある。
1つは鉄腕アトムの主題歌、もう1つは福島原発の事故の後の写真だ。





根岸さんは巨災対チームの中で一番、核の恩恵と恐ろしさを解っていた人物であろう。
新元素(ゴジラプルーム?)の発見に純粋に喜び、そして核爆弾の投下に憤る人なのである。
これは全くの想像だが、彼は大学で原子力に関する学問を習得したのではないか?と思う。
(そして、科学大好き少年であると見た。彼は科学の可能性を信じる人だと思う。)

核爆弾の投下を聞いた際の彼の憤る理由は想像に難くない。
科学が諸刃の劔であることを、あの時に痛いほど実感していたに違いないのである。
そしてそれを使う人間の恐ろしさ、あるいは滑稽な結果すらも。

ヤシオリ作戦において、彼は放射線量のモニタリングの担当者として前線指揮チームへ同行した。
おそらく、いつ/どこの地点の数字を見れば良いのか、注目すれば良いのかが即座にわかる人物として彼は同行をしたのだと思う。
同行は依頼されただろうし、また、「この目で確かめたい」と自ら同行を志願をしたのだろう。
(←某火山の噴火の際に、プロの写真家に現場を撮影させるよりも、火山学者に写真技術を習得させて撮影させた方が必要な画像を取得できて効率が良いということは耳にした。ので、彼が同行するのは、むしろ自然かな?と思う。)

もしかして根岸さんは、牧元教授の心情を理解できる、数少ない一人なのかもしれない、と思う。

「だから意図的にDOEのデータをは抜きにしたのか」

この時の言葉と表情は彼の存在の一部を物語っていたとも思う。


鉄腕アトムの歌詞(一部抜粋)
空をこえて 星のかなた ゆくぞ アトム ジェットのかぎり 心やさしい 科学の子 十万馬力だ 鉄腕アトム


(追記)2017/01/12
逆に、安田さんは牧元教授の心情に余り深入りしていないように思えた。
牧さんについての情報を矢口からメンバーが聞いている時に、一人、興味がないように見えた。
彼は科学者として牧さんが何を解析していたのか、に興味はあっても個人的な心情には足を踏み入れようとはしないように思えた。(あえて、なのか。自然に、なのかは不明)

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