ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

そうなの~ じち会 2

2014年08月26日 | やってますこんなこと
役員になって初めての仕事は、6月の堤防の草刈りです。
本来、河川の美化は地方自治体の仕事なんでしょうが、
広範囲にわたる草刈り作業や、堤防の植え込みの手入れを業者に頼めば、結構な支出となるでしょう。
それを自治会に任せれば、人海戦術で2時間くらいで終了し、
補助金を支払っても、業者に支払う料金よりかなり安く上げることができます。
地方自治体もバカではないのです。というより、けっこうしたたかで侮れないのです。


両岸とも作業するのだから範囲はかなり広い

この草刈り作業は、自治会全体のクリーン作戦の一環として実施されます。
堤防の草刈りには、小組から2,3名(刈り払い機持参者が主に)選抜されて来ます。
他の小組員は、穂玖仙地区全体の美化作業も同日に行われるので、
自分の住まいの近辺、つまり小組内地域の美化に努めます。

穂玖仙地区全体の行事なので、「お疲れ様」の意味を込めて、
各戸に1本ずつ、ペットボトルのお茶を配布します。
役員は、そのお茶の手配から、小組ごとの人数分にボトルを分ける作業、
小組長に人数分のお茶の入ったレジ袋の配布までしなければなりません。
もちろん草刈り作業をサボってはいけません。
木っ端役人とて、人々の範となる行動を心がけなければならないのです。
草刈りに伴う役員の仕事は他には刈り払い機の燃料である混合油を準備するくらいで、
その程度ですから、木っ端どころか、岡っ引き、いやその手先の下っぴきでしょうか。

堤防の草刈りは、9月にも行われ、これには地方自治体ではなく、別の団体から補助金が出ます。
6月の補助金は穂玖千地区自治会に対して、例えば5万円という一括の金額ですが、
9月の作業は、参加者に日当としての補助金が出るのです。
補助金を出すこの団体は相当太っ腹で、作業参加者全員に3,000円の日当。
刈り払い機を持って参加した者には、1,000円増しという大盤振る舞いです。


役員はこのときも6月の草刈りの時と同じ仕事を強いられた上に、
参加者名簿を作成しなければなりません、補助金申請がありますから。
さらに、補助金が出た暁には、それを両替した上に一人一人封筒に仕分けして、
個人に配布して回らなければならないのです。それも各人に領収印をもらって。
この手間がそれなりで、6月の木っ端よりは少し格が上がった感じがします。
どうです。時給100円未満の年棒で引き受けるような、ゆるい仕事ではないでしょう?

噂によると、前年までは、9月の草刈りに出る補助金をいくらかピンハネして、
自治会の会計にぶち込んでいたという話もありますが、真偽の程は分かりません。
今回は全額参加した個人に還元したので、私も日当を頂きまして、美味い日本酒に変換しました。

9月の補助金を出す団体は、農業に関係する公法人で非課税法人ですが、
資金はどこから出ているのでしょうかねぇ。
この団体がそうとは言えないけど、
似たような組織が日本にはたくさんあって、それなりの天下り先を作っているのかなぁ。
補助金の手続きも、その一部始終が自分にはゆるいもんだと思われたけどなぁ。
いろんなところで、公的な金の無駄使いはあっているんだろうなぁ。

ぬけぬけと日当をもらった木っ端役人に指弾する権利はないけど、なんだかなぁ。
という草刈り作業にまつわる顛末でした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿