ひねもすのたりにて

阿蘇に過ごす日々は良きかな。
旅の空の下にて過ごす日々もまた良きかな。

ベトナムの暑い夏  2日目

2009年08月08日 | ベトナム2009
7月23日

7月22日のところで書き忘れたが、機上で突然外が暗くなり、
機長のアナウンスがあったので、多分日食だろうと思ったら案の定。
どんどん暗くなり、外を見るが太陽はなく、
飛行機のほぼ真上だったので、とうとう日食の様は見ることができなかった。
天井にも窓があればなぁと、笑ったものだった。

朝5時のモーニングコールに起こされる。
5:40発の空港送迎バスの出発が20分近く遅れるが、無問題。
フライトは8:35なので十分時間はある。
約20分で桃園国際空港に着き、早速チェックイン。

3席並びの2列、真ん中に通路のある小さめの飛行機は、ほぼ満員でハノイのノイバイ空港に定時に着いた。
数年前からノイバイ空港は立派になったが、4年ぶりの訪問である。
空港から市内までの足をどうするか、機内で相談した我々は、
時間は掛かるが、17番の公共バスでロンビエンバスターミナルを目指すことにした。

空港インフォメーションで、綺麗なお姉さんにバスの経路を訊くが、うまく話が通じない。
タクシーで行け、みたいなことを言う。
埒があかないので、もういいやということで外に出る。
空港を出て、ずーっと右に行き、端っこの先の広場にバスが止まっている。
どうやらそこがバスの発着場らしい。


  ノイバイ空港発ロンビエンバスターミナル行き、17番バスの内部。

と、1台のバスがそこを出て、空港を出ようとして一度停まる。
見ると17番バスではないか。
慌てて駆け寄って、運転手に、「ロンビエン?」と訊くと黙ってうなずく。
乗り込むと席は空いている。何となくエアコンも入っている雰囲気。
ARUKIKATAには1時間40分かかると書いてあったが、
まいいか、どうせまだ11時にもならない時間だし、着いた頃が昼で丁度OKだ。

バスは、何処をどう通っているか全く分からない。終点まで行くしかないとゆったりと構える。
空港から市内まで、約40㎞。ハノイバスの料金は、この40㎞を乗って、1人5,000ドン、約30円である。
タクシーだと10~12ドル、に比べると破格の安さ。2人で1ドルにも満たないのだから。
ゆったりと途中の景色も楽しみながら、それでも1時間20分でロンビエンに着いた。

バスターミナルに降り立ったものの、自分の立ち位置が分からない。
すぐ脇の大通りをどちらに行けば旧市街方面に行くのか、
地図を見ても今一分からない。
バイタクのオジサンに「ドンスアン市場はどっち?」、と訊いてやっと方角が分かる。

それからはARUKIKATAの地図を頼りに旧市街に入り、
サパに行く列車の終点、ラオカイ行きのロイヤルトレインを扱う旅行社で列車の予約。
木曜日の今日の便はあるというので、今晩の便をとり、
帰りは28日にラオカイ発の夜行列車をとった。計、2人で88$。

既に昼を過ぎている。
もう一つやることがあって、ホテルの予約だ。
前回泊まったクラッシック1に行き、29,30日の宿泊予約をする。
部屋を見せてもらい、最上階はバスタブ付きの1泊25$の部屋にする。
4年前と比べると、食堂やロビー、部屋も綺麗にリニューアルされている。

ホテルに頼んで、荷物を預かってもらい、まずは昼食に行く。
4年前に来たレストラン、「リトルハノイ」は宿から近い。
同じ名前のカフェがARUKIKATAには載っているが、それとは違う。
そんなに料金は高くなく、味はよい。
何よりエアコンの効いたところにいたいのが本音である。


  ホアンキエム湖の湖畔でくつろぐ人々。

リトルハノイでずいぶん粘ったが、それでも出発まで7時間以上ある。
ホアンキエム湖に向かい、湖畔の日陰でぼんやりと眺めながら時間を潰す。
4:30頃、近くの観光インフォメーションのある一角にカフェがあり、
しっかりエアコンが効いているので、そこでアイスティーなどを注文して、6時まで粘る。
男2人でカフェに2時間近くも居たのは初めてだ。

6時過ぎにクラッシック1ホテルのすぐそばのビアホイ屋でグラス2杯ほど楽しみ、
2人で4杯の12,000ドン、約64円ほど支払う。
4年前は、1杯10円だったので、かなりの値上がりである。


  4年前からおなじみのビアホイ屋(生ビールを飲ませるところ)
  ビアホイ(生ビールはアルコール度数2~3度らしい。)

その後ホテルで荷物を受け取り、歩いてハノイ駅に向かう。
駅までは徒歩で30分程度。暑さを我慢すればなんということはない。
ラオカイ行きの列車は夜行で数本あるようで、9:50発までしばらくある。

駅前の飯屋で、フォーボー(牛肉の入ったフォー)と、フォーガー(鶏肉入りフォー)を注文。
今回のベトナムでは、前回までとは違って、何故かフォーを美味いと感じなかった。
理由は分からないが、自分の味が濃くなったのだろうか。
しかし、フォー1杯が20,000ドンには驚いた。日本円で約120円にもなるのだ。
東南アジアの麺は100円以内だろうという先入観があって、
ベトナムの物価の値上がりを実感したものだ。

列車は早くからホームに停まっていて、9時には既に乗り込めた。
エアコンが効いていて気持ちいい。
ベッドが上下2組の、4人のコンパートメントである。
なかなか高級そうな造りだが、シーツや枕などのソフト面ではタイの列車が上である。


  ロイヤルトレインのコンパートメント内。見かけ倒しの感はぬぐえない。

タイの寝台車は、パリパリの糊の利いた洗い立てのシーツでベッドメークしてくれ、
洗ったかどうか分からないような、この列車のへろへろのシーツとは一味違う。
液晶テレビまで付いている高級なコンパートメントだが、
いざサービスの部分では不満が残る状況だ。

ベトナム人の若者2人が同じ部屋になり、
彼らは遅くまでビールを飲んだり、喋くったりしていたようだが、
我々はいつの間にか眠ってしまった。

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