野鳥・旅行・観光・テニスなど趣味の写真ブログ
ROSSさんの大阪ハクナマタタ



バードリサーチニュース2014年2月号にマガモの繁殖についての記事がありましたので近所の池のマガモの飛行写真と一緒に紹介しましょう。<・・・>がその引用

<マガモは越冬期に複数のオスがメスを取り囲むようにしてディスプレイを行ない、まず,オスは頭から体を振りながら伸び上がる「前触れ身震い」を行ない,嘴を水につけて細かく開閉した後,メスの方向に水を跳ね上げて伸び上がる「水はね鳴き」を行なう>

<この際,笛を吹くような「ヒイッ」という音声を出す.一旦通常の姿勢に戻った後,頭と尾を高く持ち上げて近づける「反り縮み」を行ない,首を伸ばして頭を高く上げたままメスの方向に体側面を向け静止する>

<その後,首を水面と平行に低く伸ばして群れから離れる。メスも同様に首を伸ばし,オスの後を追うことでつがいが形成される>

<マガモは雑食性で、秋から冬は主に収穫後に残された穀物やその他の植物の種子などを採食し,春から夏にかけてはユスリカの幼虫,カワゲラなどの昆虫類や甲殻類,時には両生類や魚など動物質の食物の割合が増加する>

<総個体数は1900万羽以上と推定されているが,生息地の破壊や湿地管理手法の変化などのため減少しており,IUCNのレッドリストではLC(軽度懸念)となっている>

<東アジア個体群は約150万羽と推定され、国内の飛来数は減少している。減少の要因として採食環境の変化が挙げられており,石川県加賀市の片野鴨池では水田の乾田化が要因の一つだと考えられている>

<国内の水田では、収穫後に稲株や稲わらの分解を促進するために土を耕す「秋起こし」で水を抜くことが多いが,秋起こしを行なうと落ちモミが地中に埋没するためカモ類が利用できる食物量が減少し,また水を抜くと採食地として利用できなくなる>

<そこで水面採食性カモ類の保全のため,冬期も水田に水を張る「ふゆみずたんぼ」が1996年度から実施され、マガモやトモエガモの利用が確認されている(中略) 農地で採食するカモ類の保全には農家の協力が不可欠である>



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« ミサゴの杭止り アオジのフラ... »