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ROSSさんの大阪ハクナマタタ



 最近読んだ新聞記事にポピュリズムのことが掲載されていましたので、近所の公園のモズ♀の写真と一緒に紹介しましょう。

ウイキペディアによれば<ポピュリズムとは、一般大衆の利益や権利、願望、不安や恐れを利用して、大衆の支持のもとに、既存のエリート主義である体制側や知識人などと対決しようとする政治思想、または政治姿勢のこと>とあります。

<日本語では大衆主義、衆愚政治、大衆迎合主義などと訳され、同様の思想を持つ人物(ポピュリスト)は、民衆派、大衆主義者、人民主義者、大衆迎合主義者などと訳され、戦前のイタリアのファシズム運動、ドイツのナチズム>などの失敗例が有名です。

<アルゼンチンのペロン政権は、既存のエリート層に反対して、大衆に雇用や労働条件向上を実現する変革を訴え、財政や経済の仕組みを無視して、国民に受けがいい政策を進めた結果、アルゼンチンは戦前からの先進国の地位から転落>した例もあります。

ドイツ人学者のヤン・ヴェルナー・ミュラーは、<ポピュリズムとは「エリートと民衆との違いを際立たせた上で、民衆の側に立とうする政治>と定義。そうして政権を取った政治がとんでもないところに国民を追いやる恐れがあるのです。

またミュラーは、<民主主義のシステムは、対立を前提していて、民主主義とは憲法のルールのもとで文明的に争うことなので、敵と味方を明確に分けて対立をあおる政治活動は問題ではない>と、主義の対立は健全な民主主義であるとも言っています。

ミュラーの言うポピュリズムの脅威とは<社会は、一枚岩(多様性否定)の民衆と腐敗したエリ-トの対立と捉え、道徳的に正しい指導者が民衆を統率すべき>としてエリート(政治家や官僚)と民衆を離反させることでしょう。

腐敗したエリ-ト(政治家・官僚)というフレーズは、(エリートを羨む)民衆の耳に心地よく、支持されやすいので、注意しないとエリートを批判して大衆を扇動する指導者(ポピュリスト)の真の姿が見えなくなるということなのでしょう。

道徳的に正しいと主張していた指導者ポピュリスト)が、いつの間にか独裁者となり、結果的に国を疲弊させた例がいくつもあることを歴史が教えてくれていれます。



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