月のmailbox

詩或いは雑記等/小林貞秋発信。

ジョーはヴァイオリンケースの上

2008-07-25 23:43:22 | Weblog


だいたい夜8時頃。運動公園のトラ毛の雄猫ジョーに会いに行く。長いつき合い。
ここのところは、池そばで一緒に過ごすことにしている。だいたい一時間ほど。9時近くになると蛍の光が流れだして、9時にはジョギングコース沿いなどに立つ明かりも消されて、すっかり暗くなる。その前後まで。
上げた食べものを食べ、池の水を飲んだりしたあとは、池そばの石畳の上で毛づくろいをしたりというジョー。その脇で、こちらもついには仰向けに横になって、星空を眺めたりするようになった。ジョーとほぼ、同じ高さの目線。脇を見ると、ジョーの顔がある。夏である。昼の強い日差しの熱が石畳に残っているのを感じる。リラックスタイム。
何日か前、ジョーがこちらの腹の上に乗ってきた。そこでまた毛づくろいをしたり、ゆったりと体を沈めていたり。胸のところに顔があるので、ちょっと下側を見れば、ジョーの顔なのだ。夜の空間に、耳を澄ます風情でじっと眼を向けていたり。体が大きいのでちょっと重い。手で頭を撫でたりする。
帰るまで、ずっとそのままだったりする。起き上がろうとすると、離れまいとするのだ。いつもそこに残して帰りたくない、思いがする。だから、離れた後は、できろだけ振り向かない。
今日は、中古のものながらヴァイオリンをもうひとつ買ったので、試しに弾きたくもあって持参。だから、サンサーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」などを練習がてら。そばのベンチの上にケース。今日は、石畳の上に横にはならない日。ジョーは、ずっとヴァイオリンケースの上にいた。


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