製造物責任の重さ

ソニー製電池の発火危険性による回収騒ぎが起きている。製造元のソニーの損害賠償額は300億円とも言われているが、今後さらに波及すると経営の屋台骨も揺らぎかねない。たかが小さな電池だが、ありとあらゆる製品に組み込まれているので、メーカーにとっては大変な事態であると思う。物づくりにおける品質の重要性を、昨今の度重なる欠陥製品のリコール騒ぎでひしひしと感じている。ソフトウェアの世界ではバグという作動ミスを起こす虫が潜むが、製品として出荷されたあとに発生するケースがあり、新バージョンのインストールなどで解決される場合が多い。しかしハードウェアの世界では簡単に問題解決できない。関係者間に大変な信用問題と多大な損害額の発生が予想される。今一度、物づくりに対する我々一人一人の責任感を再認識しなければならないと思う。今回の事件も決して対岸の火事ではないと捉えるべきである。


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