夫が入院しました。7日前に皮が剥けた右足の拇が黒く変色して壊疽になりかけていました。今日の検査で骨まで達していないことがわかり、簡単な外科の処置ですみ事なきを得ましたが、幾日か入院することになりそうです。入院手続きのとき 特別室しか空いてないと病院関係者にしては風変わりな一見その筋の方とも思しき方からサインを求められました。初日は検査づくめで 日本の医療の一端を垣間見る思いでした。
自分の身をかまわないひとです。....というか病院で宣告されるのがこわいのだろうとわたしには思えます。首になわをつけるようにして、喧嘩ずくで病院に連れてゆきました。......そうしなければ 後悔することになったでしょう。自分の身体をたいせつにしないひとは他者の身体もたいせつにはできないのよ.....あなたひとりのからだではないのよ.......夫は黙っていました。
記しておきたいことはきのうの心の変化です。五年前の入院の悪夢がよぎったあと.......ひとと会いました。まなざしとことばとひかり......をいただいて 突然 わたしは一切のことに 生まれてここにこうしていることに感謝の想いが満ち ひかりのひとになりたいと請い求めたのでした。あしたなにが起こるかわからないのに....!? 今 生きているだけで精一杯なのに....!? あした...なにが起きてもいい、一切を感謝で受け止める.....恐れも気負いもありませんでした。夫にたいしてわたしのできることをしました。
そして今日、診察台のうえの4本しか指の無いダチョウの爪のような夫の足......拇の黒変は縮みちいさくなったように見えます。ものごとが盤上の将棋やチェスなんぞのように進んでゆきます。
わたしは打ち手であって空中の観察者........一見負けが込んでいるように見えますが まだまだ まだまだ......あしたなにが起こるかだれも知りません。それって なんて怖い そしてなんておもしろい。.....あしたは変えることができるかもしれない、あなたがチェンジすれば わたしがチェンジすれば....。
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