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2012年10月23日火曜日、環境団体グリーンピースは東京で、当局が実施した放射線の計測値の多くが信頼できるものでなく、また、住民たちが当局の承認した上限値の13倍の線量に被曝している可能性があると主張した。この上限値は既に再評価の対象となり、その結果、危険性について設定された閾値は、世界の他のどこの通常時の基準よりもかなり緩めだということを考えると、これは重要なことだ。
グリーンピースによれば、この原子力の大事故のページをめくりたいという思いと、汚染区域でずっと生活している人々を安心させたいという思いから、この大事故に対処してきたこれまでの政権は、実際より低い放射線の計測値を示す機器を使用するなどして、その影響を抑え込もうとばかりしていた。
この環境団体が実施した計測により、逆に、例えば現在もなお、福島第1原発から50km離れた福島県内の公園や学校で、3マイクロシーベルト毎時の数値が示されることが明らかになった。発電所は危機的な状況が続いたままだ。
「政府が設置したモニタリングポストでは放射線量が一貫して過小評価されていた」と、グリーンピースの放射線専門家、リアナ・トゥール(Rianne Teule)氏は述べ、一部の放射線測定器については周囲の金属やコンクリートの構造物が放射線を遮断していたと付け加えた。
また、「政府のモニタリングポストの設置場所は当局が除染している。しかしモニタリングポストから数歩離れた場所をわれわれが測定したところ、放射線量が大幅に上昇した」とトゥーレ氏は指摘した。
さらに「除染作業は大幅に遅れており、グリーンピースがこれまで何度も特定してきたホットスポットも依然として残っていた」と述べ、「特に遊具周辺にホットスポットが多くあり、放射線リスクに最もぜい弱な子どもたちが放射線にさらされている点を憂慮している」と語った。