遠い森 遠い聲 ........語り部・ストーリーテラー lucaのことのは
語り部は いにしえを語り継ぎ いまを読み解き あしたを予言する。騙りかも!?内容はご自身の手で検証してください。

 



     むかしむかし....をさかのぼっているうちにコミケットに話が及んでしまいました。岩崎一樹さんのつづきを書きます。..........さて一樹さんは結婚して一男一女に恵まれ しあわせ....だったはずでした。けれどご主人のプロダクションの失敗もあって.....というより深い溝があったようです。高村光太郎と千恵子...でもそうでしたが、夫婦が創作する立場であるとき 家庭生活の四方山はたいてい妻の側におおいかぶさってくるのでしょう。

     一樹さんは離婚しました。子どもふたりをかかえ 青年誌の連載などをこなしながら 彼女は生活と闘っていました。ある朝 TELがきました。「るか わたし 再婚するのよ」明るい声でした。わたしはどうしたことか「結婚してはだめ!」と叫んでいました。「あなたにはわたしの気持ちなどわからない。」ガチャンとTELは切られそれっきり 二年が過ぎ去りました。

     入院しているという知らせに驚いて東京に行きました。それから週に一度 1年半のあいだ わたしは新宿K病院にヒーリングにゆきました。それはけっして楽なことではありませんでした。薬の副作用か髪はぬけ 気力はなえ わたしの知っている あかるく朗らかな 彼女の持ち味は日に日に失われていったのです。わたしは友人の崩壊してゆくさまを見ることを余儀なくされたのです。....血液のガンでした。頭蓋骨には角のような突起がありました。原因は不明で難病に指定されているとのことでした。一方的に離婚され収入がなかったので生保を受けていましたから 医療費はただでしたが、それは薬品投与の実験にされることも意味していました。


     手元に彼女からきた手紙の束があります。
......ルカさま その後いかが? 毎日 駈けずりまわっていますか? ルカがくるかと思って待っていたんだけど 年内には来るそうもないから 手紙を書きます。......ひとことで言って わたしはヒマをもてあましています。 わたしは死ぬほど退屈です。......コレは再入院直後の手紙です。

     手紙の文字は 日を追うごとに細かく震えを帯びてゆきました。.........それから一年もたたず一樹さんは亡くなりました。....ルカ..ルカ きてくれたのね.....わたし ずっとあなたを見守っているからね.....つかれたから少し眠るね.....



     わたしはその頃すでにペンを捨てていました。漫画を描く夢はあきらめました。けれど 語りと出会いました。それで 今も語っています。








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コメント
 
 
 
とつぜん (かさのやと)
2019-10-07 04:56:22
ほんとうにとつぜんです。
ネットって怖いですね。
彼女が亡くなったって、今初めて知りました。
夜勤の仕事中です。涙がとまりません。
 
 
 
もう ずいぶんと (luca)
2019-10-11 12:38:54
むかしのことです。
だいじょうぶですよ。
かづきさんはやすらかにいると信じています。

かずゆきさんも亡くなりました。
三年ぐらい前かな...

息子さんが 元気でいます。
 
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