きのうは大きなあつまりがありました。うちへ着替えに帰る時間が惜しかったので 車に積んであった花柄のロングスカートに語り部の白麻のコートを羽織り 絹の丁子色のグラディーションのストールをそのうえにかさねました。
宴の席でわたしは蝶のように舞い? 営業に精をだしました。お子さんをお持ちのかたには 老婆心ながら 子どもの内部被爆を守るすべをおつたえしました。
2次会も紳士淑女のみなさんととてもたのしく過ごし シンデレラタイムも過ぎて ほろ酔い加減でおぼろ月に白々と浮かぶ 櫻を愛でながら ひいやりした風に吹かれてあるきました。
日本人はすごいなと思います。......いつどうなるかわからない 今まで人類がかつて経験したことのない ほとんどSFの世界 未曾有の状況にありながら 淡々と日常をこなしている......これはいったいどういうことなのだろう......もしかしたら..たいへんな災厄がと感づいているひともいる でもほとんどがどうにかなると思っているし その底に一抹の どうなってもいい何が起きても甘んじて受けようという諦念もあるような気がします。
けれども わたしには 日本人のそうしたありようが不思議です。これは絵空ごとではなく 現実に起こっていることなのです。トンネルを抜ければ 思わず鼻を覆う腐臭がただよい 触れれば もろもろと崩れる遺体を自衛隊のみなさんははこんでいる。手をふれれば 洗っても洗っても臭いは落ちません。
原発の現場では逃げ出すひともではじめたようです。チェルノブイリでは年金と住居を保証されてそうじ人が万の単位であつまりました。ふくしまでは幾人のひとが命をかけて いつ爆発するかわからない原発とたたかっているのでしょう。
ふくしまの子どもたちは高い放射線にさらされています。文科省は子どもの暫定値を成人の半分にすることを拒否しました。原発で働くひとの労災適用の4倍の数値が子どもたちの暫定基準だなんて信じられますか? この政府は終わっています。
知らないということはしあわせでしょうか? 政府の数字のマジックにだまされ 300ベクレル以下なら安心だと 子どもに水を飲ませるとしたら 知らないということは悲劇でしかありません。人心をまどわしているのは政府やマスコミにほかならないのです。わたしは今 とても静かで とても悲しい気持ちでおります。
どうか 子どもたちが与えられてしかるべき 庇護のもとにありますように......どうか被災地のかたがたの暮らしが日々 あかるくなってゆきますように どうか 自衛隊のみなさんが心を枯らすことのないよう 政府が必要な手をうってくれますように どうか原発でたたかうみなさんに 医療とせめてあたたかい食事とベッドがふるまわれますように。
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