たしか2月20日までだったと思うので、早く紹介しないと終わってしまいますよね。
オランダ絵本作家展
私は、娘と一緒に、先週の土曜日(2月10日)に行ったのでした。
大丸ミュージアムといえば、昨年4月の『絵本作家ワンダーランド』展。(過去記事は※)
その時ものすごく混んでいたので、今回も覚悟の上で土曜日に行ったのですが、
とてもとても落ち着いた雰囲気でした。
ポスター大のミッフィ-ちゃんが出迎えてくれましたが、どれもリトグラフか印刷だったので、
すこしがっかり。でも、色の美しさ、組み合わせの妙はさすが大御所、十分楽しめました。
続いてのコーナーは、現代オランダの絵本界を代表する10人の若手と銘打ってあり‥。
私にとってはほとんど「お初」のお名前と絵ばかりでした。
何点も、何点も原画を見ていくうちに印象に残ったのは、水彩絵の具の淡い感じと、
それを縁取る黒いインク。きれいな絵画は、レンブラント以来の、オランダの伝統かなあと思ってみたり。
墨絵のような黒を使っている作家さんがいると、ゴッホが日本の浮世絵に影響された、
そのまた影響が出ているのかなあと思ってみたり。
そんななか、とても気になったのはこの本です。きれいな水彩画にも惹かれますが、私はコラージュしてあったり、
あえて余白(何も塗らない部分)を作ってあったりする、こういう絵が好きみたいです。
『とくべつな いちにち』
イヴォンヌ・ヤハテンブルグ
読書コーナーで、じっくり読んできましたが、お話もなかなかでした。ちょっと深いです。
はじめて行った学校での違和感を、「不完全な画面」が代弁しているようでした。
さてさて。
いつになったら今日のお目当ての本が出てくるのかなあと、すこしじれてきた頃。
やっと『レナレナ』のハリエット・ヴァン・レークさん登場です。
この本は絶版だし、画像もないので、図書館で借りているものを写真に撮りました。
フラニーさんのところで、『レナレナ』の存在を知ったのですが‥ほんとに図書館にあってよかったと思います。
読んでから原画を見るのと、まったく読まずに原画だけ見たのとでは(まあどの絵本もそうだとは思いますが)、
20倍くらい楽しさが違ってくると思うので。
左側の絵(前半16分割、後半8分割でコマ送りみたいに描かれています。色鉛筆使ってました)だけでも
興味深いけれど、右側のお話を読むと、さらにさらにおもしろく‥なんだこりゃと笑いながら、胸の奥のほうで
古い気持ちが疼いたりもするのです。うまく言えないし、うまく思い出せないけど。
好きなページの中から好きな箇所をすこしだけ。
レナレナは、赤い木の笛で、みじかい曲をふく。その曲は、おてあらいのなかできくと、
外とはちょっとちがってきこえる。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥
レナレナはテーブルの上のゆでタマゴをみつける。タマゴをむく。レナレナは、まだタマゴをたべない。
タマゴというのは、なにかとくべつなものだから。タマゴは、白くてすべすべで、きちんとしている。
‥ ‥ ‥ ‥ ‥
雪がふる。丘はまっしろだ。レナレナは、ウサギのあなのよこに5セント玉をおく。
それでウサギが、おいしいやきたてのウサギクッキーが買えるように。
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ちょうど1週間前に行かれてたんですね。お会いしたとき、お話を聞けばよかった・・・。
わたしもちょうど今日、(やっとですけど)行ってきましたよ。
ブルーナとベルジュイスがメインだと思ったけれど、
やっぱりその他の作家さんにも目がいってしまいました。
今日も、なんとすいていたんですよ(笑)
レナレナは、添えられた文も短かったですね。
ハリエット・ヴァン・レークさん(←あー難しい!)がずいぶん楽しそうに笑っている顔写真だったので、思わずあの作品たちがうまれるわけだと、納得してしまいました。
「とくべつないちにち」って、去年課題図書になっていたんですね。知らなかったです。
夕方5時を過ぎても、まだ薄いブルーのそらが見えますね。
同じ時期に、同じ展覧会を見たのに、私はとても説明
不足というか勉強不足を露呈してしまって‥恥ずかしいです。
翻訳されてる作品についても、作家名についても、
もうすこし知識がないと、とてもことりさんでお話は
できないかなあ。(ってうか、話だすタイミングも
掴めなかったというか、なかったけど‥)
『かみのながいおひめさま』は私も娘も気になった作品
でした。最後におひめさまはどうなるのでしょうね。
トイレに行くのも大変そうでしたよね?
お姫さまなのに、お尻だしてしまっていいのかなあと
心配してたんです。そういうシーンもありなのは、リベラルな
お国柄なのかなあなんて思ったり。
『とくべつないちにち』
課題図書だったのですね~知りませんでした。
だから小学校の図書室の壁にカバーが貼ってあったのだと
わかりました。
オランダの作家さん・絵本を、ほとんど知らない
白紙の状態の私でした。
さすが絵本の国というだけあって、どれも魅力あふれる作品ばかりで、
行った甲斐がありました。
展覧会で知った絵本、これから順番に読んでみたいと思っています。
☆彡先にTBだけさせて頂きながら、コメントが随分遅くなってしまいました。
ごめんなさい。
間に合ってよかったですね~。
やはり空いていましたか。
行くまでは、私も「オランダの作家さんなんて
知らないし」とためらっていたのですが、
行ってみてほんとによかったと思っています。
原画から得られるものって多いですよね。
はらぺーにょさんの、帰り道のお話
とてもよかったです。知らない人と絵本を通じて
繋がっていると思える時って、ほんとにほんとに
うれしいですよね。