実際に素肌に触れるものと、比べることはおかしいのかもしれませんが、
この本を手にとって、1枚1枚ページをめくっていくよろこびは、
洗いたてのリネンのシーツに、横になったときと同じ種類のものでした。
『みにくいおひめさま』
フィリス・マッギンリー 作 まさきるりこ 訳 なかがわそうや 絵
1968年に出版され、その後絶版になっていたものが、今年復刊されたのだそうです。
私は、まったくその経緯も、おはなしも知らず、ことり文庫さんの
9月のことり便の中から、この表紙絵にひかれて求めました。
いいなあと思った本や絵本を、すべて手元に置くことは、到底不可能だし、
持っていたからといって、それが必ずしも自分の心のラインナップに
沿っているとも言い難く、ですが。
そばにある、ということただそれだけで、頬に触るリネンの心地よさの
体感と等しいものが、時々は、ほんとうに「ある」のです、この本のように…
みにくいおひめさま 原題 The plain princess
何不自由なく暮らしいるお城のおひめさまは、誰よりも不細工で、
それは王さまの持っているいかなる力を使っても、どうすることもできません。
王さまは、最後の手段として、魔法を使えるものを募り、たったひとり
名乗りでた、ふつうのご婦人に、おひめさまを託します。
そのご婦人が、魔法を使える証しとして示したのは、美しい5人の娘の
写真でした。
王さまは、自分の娘もそんなふうに美しく変わることを祈りつつ、3か月×3
すなわち9か月の時間を与えたのでした…
丁寧な言葉で、丁寧に語られていくおはなしは、読んでいる人の気持ちをほぐし、
おさえた色使いの絵は、おはなしの成り行きを決して邪魔することなく、
ほぐれた気持ちをさらに遠くへ解き放してくれるかのようでした。
約束の9か月が過ぎ、おひめさまはどんなふうになったでしょう。
ご婦人の「魔法」のポイントは、「気づき」ということでした。
みにくいおひめさまを、美しいおひめさまに変えた「魔法」は、努力しだいで
私たちにも有効な「魔法」なのです。
★ことり便には、毎月かわいいおまけが一緒についてきますよね。
9月のは、視覚だけでなく嗅覚も刺激してくれるもので‥それが
一層この本のステキさを、増してくれたのでした。
この本を手にとって、1枚1枚ページをめくっていくよろこびは、
洗いたてのリネンのシーツに、横になったときと同じ種類のものでした。
『みにくいおひめさま』
フィリス・マッギンリー 作 まさきるりこ 訳 なかがわそうや 絵
1968年に出版され、その後絶版になっていたものが、今年復刊されたのだそうです。
私は、まったくその経緯も、おはなしも知らず、ことり文庫さんの
9月のことり便の中から、この表紙絵にひかれて求めました。
いいなあと思った本や絵本を、すべて手元に置くことは、到底不可能だし、
持っていたからといって、それが必ずしも自分の心のラインナップに
沿っているとも言い難く、ですが。
そばにある、ということただそれだけで、頬に触るリネンの心地よさの
体感と等しいものが、時々は、ほんとうに「ある」のです、この本のように…
みにくいおひめさま 原題 The plain princess
何不自由なく暮らしいるお城のおひめさまは、誰よりも不細工で、
それは王さまの持っているいかなる力を使っても、どうすることもできません。
王さまは、最後の手段として、魔法を使えるものを募り、たったひとり
名乗りでた、ふつうのご婦人に、おひめさまを託します。
そのご婦人が、魔法を使える証しとして示したのは、美しい5人の娘の
写真でした。
王さまは、自分の娘もそんなふうに美しく変わることを祈りつつ、3か月×3
すなわち9か月の時間を与えたのでした…
丁寧な言葉で、丁寧に語られていくおはなしは、読んでいる人の気持ちをほぐし、
おさえた色使いの絵は、おはなしの成り行きを決して邪魔することなく、
ほぐれた気持ちをさらに遠くへ解き放してくれるかのようでした。
約束の9か月が過ぎ、おひめさまはどんなふうになったでしょう。
ご婦人の「魔法」のポイントは、「気づき」ということでした。
みにくいおひめさまを、美しいおひめさまに変えた「魔法」は、努力しだいで
私たちにも有効な「魔法」なのです。
★ことり便には、毎月かわいいおまけが一緒についてきますよね。
9月のは、視覚だけでなく嗅覚も刺激してくれるもので‥それが
一層この本のステキさを、増してくれたのでした。
今月のことり便で、わたしもこの表紙の絵に惹かれて迷ったのですが、
わたしは、いつか手元にと思っていた「かぜはどこにいくの」に
しました。
ん~rucaさんの記事拝見したら、このおひめさまのお話が
とても気になって気になって・・・
今月のおまけも、とってもかわいかったですねえ♪
そうそう”嗅覚も刺激されて”うっと~りです。
お返事遅くなって、ごめんなさい。
私もね、「かぜはどこにいくの」にしようかと
ずいぶん迷いました。
でも、内容を全然しらないおひめさまの方に
最後は決めました。
この本、内容はもちろんですが、紙の触った
感じとか、インクの色とか、文字の組み方とか
すべてにおいて上質な香りが漂っていて‥
こうめさんが、本の説明に書いている「上品」という
コトバがぴったりだと思いました。
この本、子どもの頃読んだのが懐かしく、
あれ?と思って、春先にことりさんで手にしたのですが、
うちに帰ったら、旧版がひっそりと見つかりました(苦笑)
まさきさんも、あらたに訳を見なおされたようで、
ずいぶん訳文も違うのですよ。
原題The plain princessなんですね!
なんといっても、字の色と、中川宗弥さんの絵がよくて
うっとりしてしまいます。
すっきりと晴れ上がり、気持ちのよい一日でしたね。
そういえば、琴子さんのところで、レビューを
読んだこと思い出しました。
(で、今また検索でさがして、読んできました)
そのときに、どんな本なのかな、読んでみたいなあと
思って、たぶん手帳にも記したような。
でも、9月のことり便で見つけたときに、ほんのすこしも
そのことを思い出さなかった私って!!です。
小学校高学年を過ぎてしまったけど、今からrにも
読んでもらいたいなあと思っています。
リネンのようなしあわせを本が与えてくれることに気づくには
まだ当分かかるでしょうが、内面の美しさの大切さは
わかってくれるかな。