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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

口元

2011-04-12 17:10:36 | 想うこと

先週末から、ひとりでせっせと、DVD-Rを焼いて、レーベルをプリントしています。

3月21日に行われた、吹奏楽部の【3年生を送る会】の時に撮った写真を、
まとめたものです。
例年ですと、この時期に定期演奏会があるのですが、今年は開催できなかったため
中学校の体育館で、部員の家族だけを集めての演奏会となりました。

準備風景から撮ってもらい、リハーサルの様子、本番の演奏と、
あらためて、写真を見ていくと‥生徒たちの口元に、気持ちが引きつけられました。

吹奏楽っていうくらいですから、どの楽器も(パーカッション以外)、それぞれみな
息を送りこんで、音を出すわけです。
だから、どの子の、口元も力強い緊張感で満ちています。

チューバやトランペットなどの金管楽器はもちろんのこと、オーボエや
クラリネットや、フルートなどの、繊細な音を出す木管楽器担当の子も、
きれいな音を出すために、精一杯の息を送りこもうとしています。

ほぼ2年間、娘と、その仲間たちの演奏する姿を見てきたのに、私は
今までまったく、それに気がつきませんでした。

そして、気がついた今回、その口元が愛おしく思えてなりません。



特別な考察や、意見がこのあと続くわけでもなくって(笑)、ただ、その口元と
頬のえくぼに感動したことを、なんとなく、書き残しておきたかったのです。

特別演奏に優れているわけでも、特別有名は中学校でもなく、普通の市立中学の
普通の吹奏楽部なんですけど、普通に練習を続けて行かれることの有難さが
身に沁みてくる春なのでー。



***


昨日の夕刊に、日野原先生の、とても印象的な言葉がありました。

「これほどの悲しみは言葉では癒せない。当人が独りで耐えるしか
ありません。でも周囲はその人がもたれる柱になれる。
同情ではなく共感を持って、一緒に悲しむことです。言葉ではなく
手のひらで触れ、そばにいることを伝える。手のタッチは心へのタッチになる」



泣きじゃくる子どもに何か言ってきかせるよりも、まずは、背中をとんとんした時と
同じですね。
眠れないない夜には、寄り添って、悲しいときには、悲しいねと言い合って。







コメント
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