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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

満月の「りすでんわ」

2010-10-23 19:50:06 | 好きな絵本
今日買った絵本のことを、その日のうちに書くのは初めてのことかもしれません。

でも、今宵は満月なので、やはり今日のうちに書いておかないと、と思いました。


りすでんわ
      高橋 和枝  作


だい28かい りすかいぎ で決まったのは、まちにある でんわという
べんりなものを つくってみよう ということでした。

でんしんばしらの代わりには、アケボノスギを、でんせんの代わりには
つるをあんだロープをわたしました。

そして‥

  でんせんを まどから いえのなかに とおし
  そのさきに ねんどでつくった でんわきを
  とりつけました。
 
  でんわの かいつうです!


小学低学年にも、これで電話は開通しないのでは、と見破られてしまうしくみですが、
りすたちは、大人も子どもも、大喜びです。

ある月のきれいな晩、おばあちゃんも月を見ているかどうか心配になった
りすの子は、電話をつかってみようと思いますが、使い方がわかりません。
窓から伸びているロープを見て、はっと気が付き、電信柱をかけのぼり、
おばあちゃんの家の方向を目指し、ロープの上を走ります。
何にも邪魔されずに走れるロープの上はとても快適です。りすの子は
嬉しくてくるくるまわってしまうほど。

最初に「りすでんわ」のしくみを知った時から予想できた使い方ですが(笑)
こういう話、決してキライではなく‥いえ、大好きです。



きれいな月を見上げる夜は、あの人やあの人や、あの人は見ているかなと
何人も、友の顔が浮かびます。
有難いことに、ロープの上を駆けていかなくとも、PCのこっち側から、あっち側にいる
人へ、メッセージを送ることができる世の中に住んでいますが、気持ちは、
りすの子と少しも変わらないなあと思い、一層、りすへの愛おしさが増すのでした。
ふふふ。



*この本は本日参加した、はじめましての絵本たちこひつじ文庫 で
 買いました。

 ほかの新刊絵本の紹介も、覚書として残してければと思っています。


コメント (2)
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