鈍いなまくら刀で社会を斬る!

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小泉進次郎コメントの編集の巧拙

2018年05月26日 13時08分08秒 | 考え事
働き方改革法案強行採決後の、小泉進次郎のコメントの編集が気になりますね。

NEWS23では強行採決のあと、
「こんなこと先進国では考えられない!」とコメントした映像を流しています。
強行採決を図った、自民党執行部に対してNOと突きつけたコメントです。

しかし、NHKの9時のニュースでは強行採決のあと、
「野党は散々、委員会を欠席しておいて、質問時間がないとか言い出している、
こんなこと先進国では考えられない!」
とコメントしています。野党にNOを突きつけたコメントです。

どっちも数字が取れそうなコメント編集ですが、
今の国民の気分だとNHK編集の方が数字取れそうなコメントですね。
TBSよりNHKの編集のほうが、上手(うわて)です。稼げる。
TBSは反省するように。

この例からもわかるように、先日も日大の広報の話でも書きましたが
マスコミ(テレビ局・新聞・雑誌)は、ジャーナリストの集まりではなく
会社の売上を増やすための勤め人の集まりです。

サラリーマンとして会社からお給料を貰っていますので、会社の方針には
逆らうことはできません。
ジャーナリストであれば、社会正義や自分の考える正義を貫きますが、
ただの勤め人ですので、そんな正義を貫いて給料がもらえなくなったら大変なことです。
家のローンが払えなくなってしまいます。
ですので、当然、毎月ちゃんと給料を貰えるよう、サラリーマンとして
会社の方針や会社の命令を守り、ジャーナリズムとは関係のないところで
売上・視聴率・部数第一に、大過なく過ごすことを考えるわけです。

この精神は、ホリエモンのフジテレビ買収時にも、マスコミ自らが表現しています。

「ホリエモンが経営者になったら報道が偏向する」と。

本来ジャーナリストは、経営者や雇い主が誰であれ、社会正義や自分の正義を貫きます。
ですので、フジテレビ大株主のホリエモンが「弱者は自己責任で弱者だから切り捨てる
よう報道しろ」と言ってきたら、「ふざけるな、弱者を守るのが社会や政府の役割だ、
なめんな」と言って逆の報道をし、「弱者を救うなんてクソだ、お前クビ」と言っている
ホリエモンの言葉を録音して、自分がクビになったとしても世間に発表するのです。
それがジャーナリストです。

しかし、彼らは
「ホリエモンには賛同出来ない」
「でも家のローンがあるのでホリエモンの指示を守らなければならない」
「だから、ホリエモンがフジテレビの経営権を取るのは断固として反対」
と明言し、行動したのです。

マスコミの行動原理は勤め人として、売上・視聴率・部数を伸ばすということにあります。
この資本主義の原理に基づいた組織に所属する勤め人は、家のローンを払い終わるまでは
組織の奴隷です。組織に逆らうことはローンが払えなくなることに直結します。
この行動原理をもとに考えていくと、最近のマスコミが我々に与える小さな嫌悪感が
紐解けるようになります。

まとめると、

マスコミとは
「正義のためではなく、お金のためにやっている」のがマスコミである
と言ったらちょっと可哀想な気もしますので、

マスコミとは
「お金をもらえる範囲内で、正義を追求する」のがマスコミですね、
というマイルドな感じで締めておきます。






1 コメント

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Unknown (Unknown)
2019-03-15 22:57:25
昔から本当によくやりますね。もう誰もマスコミを信じていない。

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