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「万引き家族」映画

2018-07-20 22:24:18 | 映画
是枝裕和監督の映画。



この映画、好き嫌いがはっきりすると思う。
意味わからん!という感想も多いことだと思う。

人の心の内には、
鬼も棲めば天使も棲む。
優しさ、憎しみ、思いやり、後悔、正義、偽善、犯罪、愛・・・

作中の家族は全員他人だ。
家族のふりをして暮らしている。
おばあちゃんの年金を頼りに、足りないところは万引きをして。

ありきたりの言葉でしか書けないのだが、
心に沁みる作品だった。
誰が何が正しいのかわからない。
万引きという犯罪、児童虐待、貧困、風俗、ゆすり
いくつかの負の部分をさらりと描いて、私たちの心を揺さぶる。

生きるためには何でもするのだということ。
何でもできるということ。

救いは、駄菓子屋のおじちゃん(柄本 明さん)
彼が社会の正しい姿を教えてくれる。

原作を読んでみたい。

二時間、ひと時も目が離せない映画だった。
どの役者さんも素晴らしい。

生きるとは、何と切なく厳しく優しいものか。
私もそうした一人の人間であることに他ならぬのだが、
それにしても、命の深淵を描いた秀作だと思うのだ。
目を反らしたくとも反らせない。

心、感情として見るのではなく、
生き方、として見ると、案外と見易い作品かと思うのだ。

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