【天地の創造】
初めに、神は天地を創造された。
地は混沌であって、闇が深淵の面にあり、
神の霊が水の面を動いていた。
神は言われた。「光あれ。」こうして、光があった。
(『創世記』1章1節)
国稚く(わかく)、
浮ける脂(あぶら)のごとくして
クラゲ(久羅下)なすただよえる時に
葦芽(あしかび)のごとく萌え謄る(のぼる)
物によりてなりませる……
(『古事記』より)
【『古事記』も同様に、天と地が別れたばかりのころの大地を、
海を漂うクラゲのイメージでとらえて、表現した。】
【宇宙物理学による天地創造は137億年前の
「ビックバン」である。この「大爆発」によって宇宙が生まれた。
それにしても古事記はすごい。
「葦芽のごとく萌え騰る」(光あれ。)勢いは宇宙の始まりの
イメージそのものである。】
宗教なくして科学は不具であり、
科学なくして宗教は盲目です。
神の前では、われわれは平等に賢く、
平等に愚かです。
(アインシュタイン 『アインシュタイン150の言葉』より)