インドのカタック舞踊☆東京ガラナ

カタックダンスという北インドの古典舞踊(ラクナウ流派)舞踊家の前田あつこのBlog。カダムジャパン主宰。

カタック舞踊祭、ありがとうございました

2018-09-20 | 一言coment
怒涛の「カタック舞踊祭」が幕を閉じ、ようやく少し平穏を取り戻しております。

ご来場下さった皆様、ご出演くださった皆様、スタッフとして立ち回ってくださった皆様、影から応援を送ってくださった皆様…
この小さな、生まれたての舞踊祭を見守ってくださり、どうもありがとうございました。



正直なところ、最後の局面まで先が読めない、キワドイ問題が乱立したので…
気が気ではない、波乱万丈な舞踊祭と相成り、

楽しかったんだけど、心底味わったり楽しむには至らず
「頑張った」みたいなところで着地してしまった、初恋のほろ苦いみたいなところで
終わっちゃった反省が残ります。


それでもやっぱり、今回のDance Dance Dance at YOKOHAMA 2018に
クレジットいただいたことはカタック舞踊にとって非常に大きな意義があったと思うし、

現在の日本のカタック舞踊の姿を鏡に写し出して観る事が出来たことも
大切なプロセスを踏んだのだという実感があります。

五年振りだったか…KADAMBのシニア、Sanjuktaが来日しパフォーマンスしたことや
レッスンを受ける時間を捻出できたことも良いことでした。


彼女とは、妊娠出産の時期をぬけてコンディションが戻った今、
「また新しい目標設定と活動が始められるといいね」というディスカッションができて
有意義でした。

それは上演した作品をとても評価してくれたからだったので、
カダムジャパン3人組には素直に嬉しい出来事でした。

彼女の眼は非常にシャープで、狂いがなく、注意するときは言葉を選ぶけれど、
褒める時はそうでないことを知っているので。この十数年を通しての経過も含めて
必要なサジェストをしてくれることも分かっているので。良しも悪しもガツンと響きます。

"Mahro Pranam" 同作品を何度となく観てきたけれど
(そもそも彼女からコンポジションを習っております^^;)
とても良い振付、構成、完成度、衣装、塩梅…初めてこの作品を好きだと思ったわ^^
との事でした!

私が振付、構成を手がけるのはそのレベルに達したからではなく、また特別な勉強をしたからでもなく
私たちの師匠がKumibenで、その存在とワークを常に間近にしているからで、感じ入るからだと思います。
その種が、何年もして、日本に一人で居たりするから必要に駆られて練る、実践する中で育まれていたのですね。

”NG!ありえない、ケチョンケチョン!!!”と言われて却下されるという
他人事ながらゾ〜っと背筋が凍る瞬間も見知っております為、ありがたい事だなと想います。。。

然しながら舞踊家と振付家という距離感でお互いの身体と深く会話をするような時間が
この数年充分に取れていないフラストレーションが溜まっていて、
この数日ではそれは解決されず「更に時間が必要だ!」という実感がズシンとのしかかってきて、
「あぁ、想像以上に根深いな」という確認となって新たな宿題が湧き上がったのでした。。。



「インド、独り舞ふ」という舞踊祭をマンダラ南青山で手がけて5年が経ちますが、
それに比べて生まれたての「カタック舞踊祭」にはまだまだ課題が山積していると思いました。

独舞だって「え?舞踊家を名乗っているのにアーティスト写真一枚もないの?」とか
「その音源で踊っちゃう?いつの時代?」とか、まぁ、ドタンバタン色々ある訳ですが、

一つテンションと意気込みがあって、何か表現しようというスタンスが揃っているような
お互いのパフォーマンスに良い刺激と影響を与え合えるような空気が育っていたり、
身体表現がそもそも全然違いすぎて些細なことは気にならず楽しめる部分があります。

でもカタック舞踊は自分の専門分野だからか、いろいろな事が分かり過ぎてしまう部分もある。
あるいはまだそういうステージに乗っていないのかな?未熟で育てていかなければならない事だらけだな、
という…テンションが上がりきらない重さが残ってしまいました。

カタックという舞踊がむずかしくて、ある一定の面白さに達するのは容易でない事は事実なんですが
安易にそこに到達しようとしたり、古典によりかかって慢心したり、
舞踊家それぞれが見ている方向も熱量もバラバラで、
一緒にしたことでかえってそれが際立ってしまったのではないか?と思ったり。
同じ問題はインドのトップダンサーの世界でも見られる気がするし、その縮図だったのかもしれません。

でもそんなラインはぶち抜いて、
全部そっちのけでkya baat hai!を連発してしまうパフォーマンスに間々出会うし
評価されているダンサーも世界中にいる訳で。ん〜。まだまだ研鑽が足りないということか。。。



中には、本当にカタックダンスが大好きなので、舞踊家が一同に会し、カタック漬けの二時間を堪能できて
幸せだった!!と、本来私が目指していた部分を支持してくださる声もあったことには救われましたが。

という訳で、このテーマでの舞踊祭はもう二度としないかも知れないし、
早くとも三年後だと思いますが。今しばらく頭の中で練らねばならないテーマとなりました。



さて、時間を捻出できず、当日お配りできなかったプログラムをここでシェア。

1,Ganesh Vandana ガネーシャ・ヴァンダナ
Dancer | Shivangi Take Robert / Maiko Okada(Kadamb Japan)
Choreography | Vaishali Trivedi

2,Mora Piya モラ・ピヤ
Dancer| Atsuko Maeda
Choreography | Sanjukta Sinha

3,Evolution エヴォリューション
Dancer | Ricky Q Shiva 詹煜國 & Shiva Indian Dance group ( Taiwan)
 Toppy 楊玉英 Theresa 吳青芳 Tracy Tsang 臧傳馨 Gin Hsieh 謝婉君
 Wann 林婉如 Nausicaa 陳盈孜 Emiko 林庭瑜 Alvin Chang 張家鈞
Choreography | Ricky Q

4,Jugalbandi ジュガルバンディ
Dancers | Yuki / Nao Tsutsumi
Choreography | Pt. Vijay Shankar(中島さち)

5, Dhamar ダマール
Dancer | Shivangi Dake Robert
Choreography | Pt. Birju Maharaj , Shivangi Dake Robert

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6, Macro Pranav マロ・プラナーム
Dancers | Atsuko Maeda , Yayoi Kikuchi , Maiko Okada (Kadamb Japan)
Choreography | Sanjukta Sinha (Atsuko Maeda)

7,Shiva Stuti, Nuritta, Tumuri, Tarana
Dancers | Masako Sato , Keiko Shimoie , Vasmati Dishpande (Miyabi Kathak Accademi)
Choreography | Pt. Birju Maharaj

8,Vilambit ビランビット
Dancer | Sanjukta Sinha
Choreography | Sanjukta Sinha


どうもありがとうございました!!



Photo by Akira Io
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2 コメント

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最高の時間でした。 (R)
2018-09-20 23:10:35
はじめまして。
カタック超初心者です。
カタック舞踊祭、私にとって本当に素晴らしい時間でした。
ありがとうございました。
多彩な表現、出演者の方々のカタックへの情熱...圧倒され感動感激呆然としてしまいました。
(ボキャブラリーが乏しくごめんなさい...
言葉では言い尽くせないほどです。)

より一層練習に励んで舞台に立ちたい! と思いました(*^^*)
来年も楽しみにしています。
本当にありがとうございました。
>R様 (atsuko)
2018-09-21 20:19:22
あはは、ありがとうございます^^
そう言っていただけることが何よりでございます。
本当にカタック舞踊をあれこれ見る機会があまりに少ないですものね、この国は。
ちょっと分かって観ると本当に奥深く面白い踊りですよねカタック!
これからもどうぞ頑張って沢山踊ってください^^

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