飼育ルームに入ると要注意幼虫ビン群の中で「バキッ バキッ」と大きな齧り音のするビンが有りました。あと10日ほどしたら4200ccパンケースに菌糸が回ると思われるから辛抱してて欲しかったのですが、エサ切れのサインと判断して交換することにしました。
800ccの1本目で64gです。菌糸オガを細かい粒になるまで何度も噛み砕いてバクテリア入りの唾液?と混ぜ混ぜして容器の内壁に張り付けてバクテリアを培養してオガを分解させてまた食べて・・・という感じでしょうか?
こういう綺麗な食い上がりをする子は良い子です! 菌糸を食い荒らして暴れる子は速攻マット行のお仕置きです!
穴明けはφ35mm位の穴にしており、底の方だけ広くなるように投入直前に穴を開けています。ドリルで開けただけの棒穴だと幼虫が快適な穴空間を作るのに余計な体力を使うので底部を広げるという配慮ですが、この作業は細手のミニスコップで行っています。
これくらいの幼虫だと、穴に菌糸を被せなくても自分の体を入れるための空間を作るときに大抵穴がふさがります。
大きく育って欲しいなあ。
青のり入り菌糸瓶に食痕がでてきました。
暴れずに食べてくれているようです。
青のりを入れた理由を思いだしました。甲殻類の血液中の酸素運搬はヘモグロビンではなくヘモシアニンという銅を含んだ物質が担っており、俗に青い血液と言われます。人間だと鉄成分のヘモグロビンなので赤い血液です。
私の頭の中ではエビ・カニと甲虫は同類とみなしています。それで幼虫の取り込み酸素量を多くするために銅を多く含んだ食品でクワガタ幼虫が食べれそうなものを調べていて青のりに行きついたことを思い出しました。
個人的に塩分の少ない料理は味気ないし、幼虫も多少の塩分やミネラルを欲しているのではないかという安直な考えも無いわけではありません。初めての試みなので結果が楽しみです。
2日前にパンケースに詰めた菌糸も、うっすらと
白く菌糸が回って来ました。
これから70g近い幼虫はこの中で半年位のびのびと羽化まで育てることにしましょうか。
温度を22~23℃に維持できれば半年位は持つと期待しています。この温度帯ですと我が家の場合、初令から大きいのまで幼虫が良く動きエサを食べているのが見ていてわかります。成虫たちも同じ部屋なので本当はもう少し温度を高くしたいのですが、この辺が妥協点というところでしょうか。