マット飼育の容器の内側に発生した糸状の菌は? 有益なのか害があるのか?
観察しているとスマトラヒラタの幼虫は、この部分をとても美味しそうに食べています。
1600cc位のタッパー容器の中で、なかなか大きく育っています。
この糸状菌の正体は? 調べてみると、茸菌のようです。菌床の残存菌なのでしょうか? この菌が広がっている容器の幼虫の方が大きくなっている気がしています。
土壌に普通にいる放線菌や根粒菌などは窒素同化(空気中の窒素を固定する)が出来ると言われていますが、茸菌もそういう作用があるなら、窒素の豊富なマットになっている可能性もありますね。
もし幼虫の生育に有効なら、この菌をたくさん発生させる条件が分かればいいのですが、未解明です。容器にマットを詰めてある程度の期間おいていた容器には出ています。もしかすると、真新しいマットではなく、しばらく内部のバクテリア環境を整えた方が幼虫にはいいのでしょうか? この辺に大きく育てるヒントがあるかもしれない。
スマトラのメス達の蛹化・羽化が進行中です。
左の瓶は蛹、右の瓶の幼虫は既に羽化しています。我が家では、大体4~5ヶ月で羽化するみたいです。自力脱出するまでは、まだ2~3ケ月というところでしょうか?
できるだけ近親交配にならないように出来ている自然の摂理なのでしょうかね。クワガタは比較的近親交配に強いみたいですが・・・。
何代も累代が進むと、個体のサイズが小型化すると一般に言われていますが、軽く飛翔しやすいサイズでできるだけ遠くへ飛んで交配して血を薄めるという昆虫の戦略なのかも知れませんね。
オオクワ系などの個体数が少ない種族は比較的累代に強いみたいです。アンタエウスなどオークションで見かける特大サイズの出品個体などF6とかをよく見かけます。
飴色で綺麗な蛹だなあ~。