飼育を再開する4年前にヘラクレスリッキーを最後に羽化させた時の経験談を少し紹介したいと思います。
実家の押入れを改造した温室で最後の冬を越したのですが、飼育容器には深型の菜園プランターを使用していました。
幼虫がネットを齧った跡がまだ残っています。実際には底の通気口は底ネットについている栓で塞ぎ、サイドに孔を開けた方がマットのこぼれがないのでよかったと反省点しています。
容量は20Lなので、それほど大きいとは言えませんが、長手方向に田んぼの畔用の厚手の樹脂波板(ホームセンターで売っている)を仕切りにして、2頭を同時に羽化までもっていくやり方です。
畔板は大きいのでプランターに収まる大きさにカットして使います。
底にはネットがあり、2ヶ所の通気孔もあるので、水分を逃がさないための蓋には孔なしのプラ段を使い、プランターを積み重ねて押入れ下段の温度の低い場所に置いていました。
上部からは湿気が逃げず、蓋裏に付いた水滴も再度マットに戻るため、霧吹きなど一度もせずに全頭羽化させることができました。(自然羽化まで5ヶ月くらい)
もちろん、幼虫の体色が黄色くなって来たのを見極めて、最後の交換という判断でのことでしたが、幅の狭い空間の中で幼虫が無駄に広い蛹部屋を作らず体力の温存ができたからでしょうか、サイドの仕切り板を利用して長手方向に蛹部屋を作りオスは150mm以上ばかりで初心者にしては上出来の結果でした。
5月初期の暑さのため1頭だけ羽化不全で死んでいましたが、10頭の内9頭は無事に羽化し、オスの角曲がりもなく綺麗な胸角で羽化していました。
それで思うのですが、
「幼虫は底の方に居ることが多いわけですから、底からの通気を重視した方が良いのではないか?」
ということです。
スマトラで1頭だけテストしているのですが、100均のパンケース4.2Lの底に孔を開け、
底の方の容器の両サイドに通気孔を開けて2重底の飼育容器にします。間には水切りネットの不織布をはさんで底からのコバエの侵入を防ぎます。
蓋は購入分50セットの全部に孔明けをしてしまったので、サランラップを挟んでいますが、蓋の孔はなくても大丈夫です。
これなら底の容器に少量の水を入れておけば、霧吹きの必要はありません。
難点は容器のコストが倍になることですね・・・v^^;