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うちの大学の養護教諭養成課程

2006年07月10日 23時33分09秒 | Weblog
リクエストがあったので、今回は私の大学の養護教諭養成課程について話そうと思います。

私が通ってるのは看護学科で、メインで取れる資格は看護師・保健師の受験資格です。
(大学を卒業したからといって免許がもらえるわけではありません)

その上に選択で社会福祉士・養護教諭・助産師の選考課程を履修することができます。
この課程を履修することにより、それぞれ採用試験の受験資格がもらえるんですね。

だから、普通の教員養成課程の大学とはだいぶカリキュラムが違う・・・気がします。
「普通の大学」のカリキュラムはHPで紹介されているものをちょこっと読んだ程度なのであまり詳しくないのですが、うちの学校に特徴的だなぁと思うものを紹介します。


まぁやちゃんは既にC大学のカリキュラム見てると思うからそれと比較するけど、うちの大学は基本的に「看護師を養成する」ことがメイン。
だから学校保健とか、いわゆる「教職科目」ってやつに割かれる時間数は少なくて、看護とか、医療についての学びがほとんどなのです。

これは実習についても同じことが言えます。
看護師になるためには、規定された単位数の実習をこなさなければなりません。

そのためにうちの大学では
一年次に基礎看護実習A1日/週×5
    成長発達理解実習1回/週×5
二年次に基礎看護実習B1日/週×5、C1週間集中
    急性期看護実習A1日/週×5
    地域アセスメント実習1日/週×5
三年次に急性期看護実習B
    慢性期看護実習A~D
    母性看護実習
    地域看護実習A
4年次に地域看護実習B
    総合演習

・・・といった具合に実習が組み込まれています。
特に三年次の後期なんかは実習ラッシュ!
約半年の間、大学から離れ様々な病院に赴いて実習をさせていただきます。
大学によって実習の組み方は様々だから、これはほんの一例だと思ってください。


つまりは、教職科目に割ける時間、とりわけ実習に使える時間数がと~っても少ないのです。
養護教諭として教職採用試験を受ける場合、5単位の実習をこなしている必要があります。
そのためうちの大学では4年次に小学校での養護実習2週間、中学校での養護実習2週間、養護学校での実習1週間を行うことになっています。
その他に「現場を知る」ために、三年次に一日だけの小学校の見学実習が設けられています。
(これにはこの間行ってきました)


養成課程をばーっと羅列しちゃったからわかりづらいかもしれないけど、「一般の教員養成課程に比べて教職科目、実習に費やされる時間が圧倒的に少ないってことがわかってもらえればいいかなぁと思います。
まぁ一般大学の介護実習とか、臨床実習に相当するものを既に看護の実習でやっているってのもあるんですけどね。


看護師にもなれるし、養護教諭にもなれる。
看護の勉強しながら、養護教諭の授業も並行して行う。

そんなもんだから、どっちつかずな状況の私は心ゆさぶられまくりです。

元々私はずーっと看護師になりたいと思ってきた。
でも高校で大好きな養護教諭の先生と出逢って、将来私もこの先生みたいに生徒の近くで物事考えられる人になりたいって思った。
だから、大学を選ぶ時、“養護教諭の受験資格がとれる”って点で今の大学を選んだ。

でも看護師として病院で働きたいって夢が消えたわけじゃなくて。
「一度看護師として臨床の現場を経験して、その後経験をいかせる養護教諭になろう」
そう思うようになってた。

・・・のですが。
今まで看護と養護両方の実習、演習、授業を行ってきて思うことは。
「どっちの職業も魅力的!」ってこと。
看護の実習行く度に「医療職の中でも看護職は患者さんの生活に直接関わっていける仕事なんだなぁ」思うし。
養護の実習行けば「養護教諭が子ども達にできることって、自分のアイディア次第でどんどんひろがるんだなぁ」思うし。
実習行く度、演習やる度、気持ちがコロコロ変わるのです。

看護と養護って共通するとこも多いと思うんだよ。
こちらが対象を変化させるんじゃなくて、対象の変わろうとする力を援助する点とかさ。
だからきっとどっちも魅力的なの。

確かに将来の夢が決まってないのってすごい不安だけど、この悩みってどっちか一方しか知らなかったら感じることの出来なかった悩みだと思うの。
これから先、もっとたくさんの実習を経験していく中で、自分が「これだ!」って思えるもの見つけられたらなぁと思います。