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SaO2とSpO2

2006年04月14日 09時52分11秒 | お勉強ノート
今大学で呼吸器系の疾患について学んでいるので、今日は肺機能検査についてまとめます。
肺の機能検査には、換気機能検査ガス交換機能検査(拡散機能検査)があります。

■換気機能検査
空気の通り道(気道)において、どうのくらい空気が通りにくくなっているかを調べる検査

1、肺気量分画
スパイロメーターを用いた呼吸によって得られたスパイログラムから、安静時の一回換気量、予備吸気、予備呼気、肺活量(めいっぱい空気を吸った後、吐き出せる量;%VC)が測定できる。
(ヘリウムメーター等を併用すれば残気量も計測することができ、COPDの患者さんにとっては重要な検査値となる)
※残気量;吐き出しきれずに肺や気道内に残ってしまう空気の量。
     健常であっても0ではない。


2、努力肺活量の一秒率
最大限に息を吸い込んで、一気に吐き出せる量を測定し、そのうち一秒間に吐き出せた量を一秒量という。
一秒量/めいっぱい吐き出した量を一秒率;FEV1.0%という。


換気障害には閉塞性障害と拘束性障害があり、その鑑別に先に述べた%VCとFEV1.0%が用いられる。
FEV1.0%≦70%を閉塞性障害(息が吐き出しにくいことをあらわす)、%VC≦80%を拘束性障害という。


■ガス交換機能検査
肺胞から毛細血管へきちんとガスの交換が行われているかを調べる検査。

ガス交換がうまく行われているかどうかを調べるためには、血中のO2、CO2濃度を調べる必要があります。
血中のガスの濃度を直接測ることはできないので、Pa2、PaCO2という、血液中のガスの圧力をあらわした指標を用いて評価することとなります(血中ガス分析)。
基準値はPaO2;80~100Torr、PaCO2;35~45Torr。

しかし、この血ガス分析を行うためには、動脈穿刺によって動脈血を採血する必要があるので、頻繁に検査を行わなくてはならない場合、外来の患者さんに行う場合には適しません。

そこで登場するのがSpO2(Oxygen Saturation by Pulse oxymetry)です!
パルスオキシメーターという機械を指先につけ、表在動脈の血中酸素飽和度(Oxygen Saturation)を測定することで、その方のPaO2の値が大体予測できるという、非侵襲的かつ持続的に経過を追うことの出来るすごい機械なのです。


でね。
急性期実習なんかの時、「SpO2とSaO2ってどう違うの?」みたいな話しませんでしたか?
私もずっと気になってたんですけど、今日やっと答えがわかりました!
SpO2の“p”は“Pulse oxymetry”の“p”。
SaO2の“a”は“artery”の“a”。
つまり本当に知りたいのは動脈血内の酸素飽和度(SaO2)なんだけど、毎回動脈血採血によって値を測るのは侵襲が大き過ぎるから、パルスオキシメーターを通して間接的に値を知ろうとするのがSpO2なんだな。
あぁスッキリ

ただ、手が冷たかったり、血液循環が悪かったり、光が強かったり(光の波長を用いて計測しているため)する場合は値が不正確になっちゃうから、正確な値を知らなければならない患者さんの場合はやっぱり血ガス分析だったりが必要になってくるんだってさ。
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