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或るホモセクシュアル経験者発信のzakki等。

メル友Mのこと (2)

2010年02月24日 21時37分42秒 | 日記
前の相手とつき合っていて、その相手に東京にも他の誰かがいるらしいことにMが疑念を抱き悩んでいた時でも、彼自身また他の相手との浮気のようなことをやったりもしていたのだから、随分勝手なものだとも思わされたけれども、要するに「本命」はあくまでもひとりというわけで、その本命に他の誰かがいることは許せない、ということになるわけだったんですね。それは、自分中心すぎない? こちらはそう感じつつも、その人間には他に感じようがないのだからと、メイルでそのことを良いをしたけれども、まあ、所詮は言っても仕方のないことだなと思っていました。

ともかく、別れた後、暫らくして飲みに行くゲイスナックで、前からMに気のあるところを見せていたという何歳か年下の、こちらも妻子を東京の近県に残して単身赴任しているという相手と、つきあうようになった。男同士の性体験は殆どないのだという。それは、Mがメイルに書いてくるその相手とのセックスの模様などから、それが事実らしいことが分かったのである。Mは相手のセックス面での未熟さに物足りなさを感じつつも、リードしているふう。自分の精力の弱くなっていることを言い、相手は3度くらいは発射できるのだとか、書いてくる。
ともかく、それなりに良い形で関係が進んで現在に至っているということなのだが、Mらしいところは、そうした関係を続けながらもあるのでありまして。

先々週の土曜日。Mはメイル交換をつづけてきた東海地方の街の男と、S市で初めて会ったんですね。東京に出張があって、その帰りMに会うために寄ることにしたらしいのです。そして、ホテルに一泊と。Mは家族に嘘の理由を言って、外泊をした。ホテルで一緒に過ごしたわけです。
Mは家族だけではなく、つき合っている相手にも土曜日に会えない理由で嘘をついた。相手も、その理由が嘘らしいと感じて、その週はMからの電話にもでないでいたらしい。そのことが気になるという風なことをメイルに書いてくるんだけれども、悪いのはM自身なのだから、こちらも同情をしようにもね。

Mにも彼なりの気持がもちろんあるわけなんだけれども、私などには考えられないことなんですね。そういう人とのつき合いの仕方。あちらもこちらも、という形。なにか、自分の欲求に抑えのきかない人間、という印象が強い。そういうことも彼にこれまで幾度となく言ってきたし、彼もそれに対する自分の気持を言ってきて、こちらが感じるようには動いているわけではないということを、言おうとするのだけれども。でも、事情がどうであれ、その先々週の場合にもつき合っている相手には嘘をついて別の相手に会ったというのは現実だったし、一緒に過ごしたホテルでの夜がいかに満足なものであったか、彼の素敵さをあれこれと書いてきていましたからね。

で、次の週。彼の浮気を疑い、落ち込んでいるS市でつき合っている相手との関係を、普段の形に戻すべく、自分は浮気なんかしていたわけではない、ということを相手に分からせるべく、行動を始めるわけです。私も、結局彼も本当のところは知らないわけだから、本当に好きだということを分らせれば、元に戻れるということなど、メイルに書いたわけです。後押しをすることにしたわけです。Mは相手に電話をし、勝手にしたら? というような拒否的な反応を示されながら、仕事を終えて夜、強引にマンションに行き、黙りつづけている相手を最終的にはベッドで、愛撫の限りを尽くしたんでしょう。頑なになっていた彼の気持を和らげるのに成功した。

その彼は、ベッドで号泣したんだそうです。その時に。熟年の男のそうした号泣。なにか純情さを感じて、Mはなんと良からぬことをしているものかと私は思いましたね。嘘をつきとおしているM。なんだか、その相手が可哀そうでね。それほどにMに恋していたわけなんですから。でも、本当のことを確かには知らなかったのは、良いことだったんでしょう。一度疑いはしても、そんなふうに自分のことを好きだと態度に示してくれれば、それを信じることもできるわけですから。そんなふうにしてMは、なんとか、危ないところを超えられたということになったわけです。

そうして、昨日触れた今月26、27日の土日のことです。Mは上京します。理由は、男二人と別々にデートをするため。そういうことなのです。金曜日は、先々週S市で共にホテルで過ごした彼、土曜日は東海地方の同じ街からやってくる、この方も出張か何かの関係で上京するらしい。彼ら二人は同じ街からといっても、お互いに知らないわけです。そういう二人と、日を分けて会い、体を求め合おうというわけです。そうして、Mは二日続けてで自分のPがちゃんと立つかどうか、今から気にしたりなどしているわけです。
金曜日に会う彼は、土曜日も一緒にいたいと言ったらしい。理由をつけてそれは無理だということを分からせるのに、冷や汗をかいたなどと当人はメイルに書いてきた。

当然でしょう。別の相手に翌日には会うことになっているんですから。更には、上京する二人は同じホテルを予約している、ということになっているというんです。偶然のことから。
もうなんというのか。私が、無理、と思うのは、二日つづけてそのようにして別の相手に会い、セックスをする。そのようなことを考えられること自体に、なにか普通ではないものを感じること。Mは、どちらも理想のタイプで素敵なのだと言う。私などは、二人を同時に考えることができない。ひとりのことだけで、頭がいっぱいになる。そうした面、Mならではというようにしか言えなくなる。よく、そのようなことができるものだと。

もちろん、東北と東海、ずっと離れていて滅多に会う機会がないことで、たまたま偶然も重なって日を前後して、Mも上京して会うことになったということなんだろうけれども、それにしてもね。結局、S市のつきあう相手にも、また嘘の理由を言って東京に来ることになるわけだし、妻にも本当とは違う理由を言って、ということになるわけですからね。
私は、一度だけの人生。できるのであれば、存分にたのしめることは良いことではないですか。などと、彼に言ったりなどする。性格には、メイルに書いたりなどしている。Mのすることを見てきているだけに、そのように言うしかないと思うようになっていることもある。

これは、私に対してすっかり自分をさらけ出しているMの姿。彼は、他には誰にも自分のこういうことは、見せない。****ちゃんだけですよ。と私に言う。それは、そうなんだろうなと思う。つまり、表側、外側から彼を見たら、人生経験豊かなちょっと恰幅の良い熟年の、普通の職業人。家庭を持つ父親、夫。きっちりとした人物にしか見えない、ということでしょう。妻も、娘も、自分の夫、父親が、ホモセクシュアル。同じ街につきあっている男がいて、少なくとも週に一度はベッドで抱き合っている、などということは、想像だにしないはずなのである。
だが、私などは男が欲しくて仕方がない、という方面のMの方を中心にしか見ない。

この土日。2月26 、27日が過ぎれば、その二日間の別々の二人とのデート模様を、Mは可能な限り詳しく、私に書いてくることになるはずである。
今日のMからのメールの最後の言葉。                                                                                                                                                                      
     「今回は、二日とも同じホテル。どちらかに気づかれなければいいのだけれどね。まーいいか。頑張ります。」                                                                                                                                  
「頑張ります」 彼がこういう場合に良く使う言葉なんだけれども、まあそうなんだろうな。頑張るんだろうな。分かるんですけどね。


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