ルールーのお気に入り

野球(ファイターズ)・映画・本・写真・TV・料理・旅行・嵐&東方神起(^^;;;
お気に入りをツラツラと…

映画『うた魂♪』

2008-04-06 13:53:41 | 恋する映画
かれこれ1ヵ月ほど前に試写で観てきました。
特に思い入れが持てずすっかり忘れていたけれど、ようやく公開となったので思い出した次第。


わたし自身も中学時代にチラッと合唱部だったこともあるし、高校も合唱が盛んだったので、実はときどきNHKの教育テレビなどで放送される全国高校合唱コンクールもたまにこっそり見たりしていて、合唱そのものはキライではなく、単純に皆で歌いたくなるようなあの気持ちにはすごく共感しました。

エンドロールにいっぱい高校の名前が登場していて、おそらくエキストラとかでたくさんの高校生が参加した映画なんだろうなーと思うと、熱い夏を過ごしたのであろう彼らがほんのちょっぴり羨ましくなったり。

とってもストレートな青春映画で、感動したり楽しめたりした部分もあったのですが・・・

なんだろう??いまいちノリ切れず消化不良の微妙なまま終わってしまった・・・





物語は高校の合唱部に所属するかすみ(=夏帆)が、合唱を通じて友情を育み、自分にとっての大切な何かに気づいて行く青春賛歌。
かすみは自分は歌が上手くてしかも歌っている時の自分をかわいいと思っている、自分大好きな自意識過剰な女の子。
でもある日想いを寄せる男子生徒が撮ってくれた写真の、歌っている自分の顔のカッコ悪さを見て自信を喪失、歌えなくなってしまう・・・



基本的に『フラガール』とか『スィングガールズ』などと違うのは、合唱部の仲間たち全体で成長していくというドラマではなく、かすみ1人が悩みながらまた合唱の素晴らしさに目覚めていくというところ。
そして、精神的には未熟ながら、技術的には下手から上手くなる努力のプロセスが描かれるわけではなく、合唱そのものはもともとが「かなり上手い」というレベルからスタートしてます。

そうなると主人公にいかに感情移入できるか、どんなに未熟でもヘタレでも、応援したくなるほど魅力的で愛すべきキャラクターであるかがわたし的にはカギとなるのだけど・・・


前半はほとんどかすみの自意識過剰ぶりをコミカルに描いたシーンが続きます。。
わたしはもしかしたらコレ(=夏帆ちゃんの演技・・・ボソがダメだったのかもしれません。(汗)
コミカル部分も、ことさら笑わせようとしている感じが透けて見えてしまって、かえってノリ切れなかった所以かも。

逆に、懸念していたライバル校のヤンキー合唱部のリーダー役の、とてもじゃないけど高校生には見えないガレッジセールのゴリの登場シーンは、意外にも非常にキャラクターにマッチしていて、ヤンキーたちが合唱に一生懸命になる姿には清々しささえ感じました。

彼らのソウルフルな歌声に魅せられて、かすみは自分がつまらないことにこだわって歌の良さを忘れていたことに気づき、ゴリの熱いセリフにガツンと目が覚めるんですが、このあたりあまりにベタ過ぎる青春青春したストレートな表現で、ちょっと恥ずかしいくらい・・・(嗚呼、ひねくれもののわたし^^;)





後半はまた合唱部に戻り、勝手に休んでいたバツとして譜めくり役になって自分は歌を歌えないんですが、そうして少し成長してからの夏帆ちゃんは説得力もありなかなか魅力的でした。

最後の合唱コンクールもそれなりにまずまずだったんですが、もしかしたら試写の会場の音響設備の問題なのかな、あまり迫力が感じられなかったのは残念だったところ。
音の迫力もそうなんですが、彼女たちはかなり「レベルの高い」合唱部のはずなのに、合唱の素晴らしさを感じさせてくれるほどには「合唱そのもの」を楽しませてくれない演出?(途中で審査員のコメント入ったり)で、わたし的にはいまひとつノリ切れず高揚感が感じられなかったというか・・・
皆で歌っちゃうようなところは良かったんですけどねぇ。。


そんなこんなだけど、もちろん好きだったシーンもあります。

憧れの男子生徒を好きなライバルの女の子と対峙するシーンもよかったけれど、なんといってもよかったのは喫茶店でのシーン♪

あんなふうに何処ででも仲間たちと一緒に歌ってしまいたくなる気持ちはすごく爽やかで心地よく、周りをも幸せな気分にさせてくれて、ぶっちゃけコンクールの合唱より心に響く歌声でした。
あの高揚感や楽しさがもっといっぱい感じられたらなー、というのが正直なところでしょうか・・・

あと、前半のエピソードをもう少しスッキリさせて時間を短縮させた方が、全体的にまとまったような?
後半のノリがよかっただけに、長すぎた感じがしました。


・・・ところで尾崎豊の歌はたしかに魂込めて熱く歌う楽曲としてはいいと思うし、ヤンキーなのに尾崎豊、というギャップもなかなか楽しめたのですが、合唱曲としてはどうなんでしょう??
地声で歌うような歌で、コンクールの上位に行けるのでしょうか???



・・・そんなわけで
ルールーのお気に入り度
★★★★★☆(55点/100点満点)
※悪くはないんだけど、なぜかノリ切れない微妙な感じ・・・
いや~、ただわたしがひねくれものなのかもしれませんー(^^;;;
でも『フラガール』や『スィングガールズ』などと比べると、いまいち感はぬぐえません。あわわ

←ひっそりと参加中♪_(-_-)_ペコリ

当ブログの【映画レビューINDEX】




最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ノルウェーまだ~むさん♪ (ルールー)
2008-04-10 11:59:54
こんにちは~
いや~、合唱をやっていたといってもホントチラッとでありまして。(^^;;;;;
でも、考えてみると、ゴリたちの尾崎豊といい、全国大会レベルの“レベルの高い合唱部の話”としては「?」と思うところがいろいろあって、そもそもの設定にちょっと説得力がなかったかなーと思った次第です。
後半はまぁまぁだったから全体的には悪くはなかったと思うものの、そのへんも含めて微妙だったかなー

同感です! (ノルウェーまだ~む)
2008-04-08 22:13:22
こんばんわ~
トラコメありがとうございましたっ!
私もベタな青春映画と思ったけど、意外に清々しいので良かったと思っています。
でもやはり尾崎豊で上位入選は無いですよね・・・
合唱をやっていたというルールーさんには、なおさらでしょう。
えいさん♪ (ルールー)
2008-04-07 13:07:47
こんにちはー
コメントありがとうございます♪

やっぱり『フラガール』と比べちゃ可哀そうですかね?(^^;;;
わたしは逆に、観る前はかなり期待していたんです。
まぁ試写でタダで観れるというのもありましたけど、楽しみにしていて当たったのがうれしかったんですが・・・
最初は本当にどうなることやら、って感じでしたよね。
わたしはその前半部分にノリ切れなかったのがいけなかったのかも。

薬師丸ひろ子はすごくよかったんですが、でもエピソードが中途半端じゃなかったですか?
どうしてストリートのライブ活動止めちゃったのかとか、もう少し深く描いてほしかったです。
せっかくの薬師丸ひろ子なのに、なんかもったいない感じがしました。
でもいろいろツボにハマる部分はありそうでしたね。
わたし的にはゴリは存在感があって気に入りました。
こんにちは。 (えい)
2008-04-07 12:30:38
『フラガール』と比較されたら少し可愛そう(笑)。
でも、この映画、観る前に思っていたよりは
遥かに楽しめました。
最初は、どうなるんだろうと思っていたのですが、
まあ、薬師丸ひろ子の玉のような声にやられたというのもありますが…。
個人的に、モンパチはドンピシャでした。
ミチさん♪ (ルールー)
2008-04-06 23:23:42
こんばんはー
なんだかわたしが余計な先入観を持たせてしまったのではないかと心配していたんですが、大丈夫でしたかしらん?
でもやっぱり微妙でしたよね?(^^;;;;;
感動する部分もあるのに、全体的にはいまひとつ感が拭えないというか。。
やっぱり「フラガール」とか「スィングガール」とかと比べると、クライマックスまでのシークエンスに差が出ちゃったかなという感じがしました。

>時々テレビで全国大会で優勝した合唱部の発表を見るけど、とにかくスゴイよね。

そうなのそうなの、ときどき武者震いしてしまうほどすごくキレイで圧倒的な歌声とかあるのに、映画のあの高校の合唱部の歌にそこまで圧倒されなかったのがちょっと残念でしたわ。
いや~わたしも相当ひねくれものなので、大丈夫、オッケーでーす。(^^;;;;;
こんにちは♪ (ミチ)
2008-04-06 16:01:36
今日見てきましたよー!
ルールーさんと同様、なんだか微妙でノリきれない感じでした
もちろん歌はとっても良かったし、会場が一体となって歌うシーンは感動したのだけど・・・。
かすみのようなわがままな子をあんなにすぐに受け入れるなんて、あの部はかなり寛容だなとおもいました(汗)
ま、そこらへんは固い事言っちゃいけないのかもしれないけど・・・
時々テレビで全国大会で優勝した合唱部の発表を見るけど、とにかくスゴイよね。
七浜高校が全国レベルに見えなかった私はひねくれものかしら
やっぱり「スィングガールズ」は好みど真ん中だったんだなと改めて思いましたわ