ルールーのお気に入り

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映画『力道山』

2006-03-24 11:33:54 | 恋する映画
39年間生きて来て悟ったことは、全身をなげうつ覚悟がなければ何も得られないということだ。
人生は勝負だ。(by 力道山)



この言葉通りの壮絶な生き様に、とにかく圧倒されてしまった…


力道山に最初に興味を持ったのは、数年前のTV番組を見てから。
戦後のプロレスのヒーローとして名前は知っていたけれど、番組ではその一生を追いながら、いまだ謎が多い彼の「死」についていろいろ掘り下げていたように思う。

腹部を刺された後もお酒を飲み直したとか、入院中に厳禁とされていた水分を摂ったために腸閉塞を併発したそうですが、その水分というのが花瓶の水だったとかブランデーを1本空けたなんていう噂まであって、とにかく常識の枠に収まらない。
実際の死因は再手術の際に太い首が災いして麻酔を担当した外科医が気管内挿管に失敗したからなど、今でもいろいろと言われているけれど、番組を見た時に「なんて滅茶苦茶な人なのだろう」と思いつつ、子供達と笑顔で映る子煩悩そうな写真にギャップを感じて、その人間性に強い興味を抱いたのでした。。


映画はただヒーローの栄光の半生を描いたものではなくて、今まで知られていなかった力道山の裏の、というより真実の顔、朝鮮人であることへの迫害や差別という逆境と、激闘の狭間を情熱的に生き抜いた男とその苦悩を描いたものだった。
TV番組を見た時に感じた強烈な印象が、この映画で解き明かされたように思います。

実際は2人のご子息の母上(映画で中谷美紀演じた綾と思われる)とは入籍していなかったり、その2人のご子息達は登場しなかったり、その他にも史実と異なる部分も多々あるようだけど、映画ではプライベートな部分を綾だけに絞ったことで、プロレスラーとしての男の生き様がより際立ったような気がします。





そしてまた、この映画の最大の見どころは力道山のプロレスシーン。
正直これまでは、血が流れるようなプロレスは少し怖くて正視したことはなかったのですが、この映画のプロレスシーンには心が震えました。

特に初めて日本で興行されたシャープ兄弟との一戦!
この時の力道山の輝きは、一晩のうちに日本中をプロレスブームに呑み込んだことが容易に想像できるほどでした。
あんな試合を(といっても、映画ではずいぶん現代の“技”が登場していたようですが)当時観ていたら、わたしもきっとプロレスファンになっていたと思う。

そして最後の「力道山&東浪vsアトミック&ファウルマン」の試合のシーン。。
最も哀しい、そしてドラマチックなシーンでしたが、プロレス界を盛り上げるために、他にもヒーローを造ろうと「一度は負ける」ことを余儀なくされながら、ファンの声援にどうしても負けられない念いで再び闘志に火をつけ闘う姿には、ヒーローの孤独と業が浮き彫りにされて、涙が出て来ました。





力道山を演じたのは、韓国のNo.1実力派俳優ソル・ギョング。
この映画はまた、ソル・ギョングの魂を賭けた映画ともいえます。

5ヵ月で体重を28キロ増やしたというのも、日本語のセリフをすべてマスター(少し聞きづらい部分もあったけど^^;)していたのも、そしてなによりプロレスシーンが全て吹き替えなしだったのにも、本物の格闘家のようで圧倒されました。

その他の出演者、藤竜也、中谷美紀、萩原聖人の演技もいつも以上に素晴らしかったのですが、とにかくソル・ギョングの存在感とその役者魂は圧巻!
そしてそれはもちろんビジュアルの部分だけではなく、力道山の凄まじい壮絶な生き様を、繊細で微妙な心情を見事に演じていました。
本当に「凄い!」の一言!


「私は笑って生きたい」
そう常に願っていた力道山にとって、本当の意味での成功を果たして得ることはできたのだろうか?

強い光の後には、同じだけの強さの濃い影ができる。
輝かしいヒーローの裏にもまた、人知れない暗い闇の部分があった…
そのあまりにも孤独な生き様が、胸を苦しく切なくする。。

そんなことを強く感じた映画だったのでした…

是非是非、プロレスファンじゃない人にも観て欲しいです!!!



・・・そんなわけで
ルールーのお気に入り度
★★★★★★★★(80点/100点満点)
※力道山を刺してしまうチンピラ?役で、最近気になっている山本太郎が出ていたのも個人的にはツボでした(^^;;;
また、昨年急逝した橋本真也氏他、現役のプロレスラーが出演しているのも見どころのひとつ


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10 コメント

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シャープ (kossy)
2006-03-24 12:19:42
シャープ兄弟との試合が燃えました~

あれだけ熱くなる試合をリアルタイムで観れた人がうらやましいくらいです。



(力道山の記事だけTB反映されません・・・御了承を)
kossyさん♪ (ルールー)
2006-03-24 13:05:30
キャ~

早速のコメントありがとうございます

わたしもシャープ兄弟との試合のシーン、すっごく燃えました。

本当に手に汗握る感じで、リアルタイムで観戦した当時の人々が羨ましいですよね

TBの件はお気になさらずに~
ルールーさん♪ (睦月)
2006-03-25 18:25:41
こんにちわ!TBありがとうございました!

ルールーさん、いかがお過ごし?



ところで。

素晴らしい作品でしたねえ。私はK-1とかプライド派なので、プロレスは全然詳しくないんですが、さすがにあの試合シーンには燃えましたよお!

ギョングの演技がとにかく素晴らしかったですよね。舞台挨拶でみた本人はとってもキュートでユーモラスな人でした。さらに好感がもてちゃいましたよ!
睦月さぁ~ん♪ (ルールー)
2006-03-26 09:36:42
コメントありがとー



>いかがお過ごし?



元気元気ですわー

花粉症でもないし、春は一番好きな季節なのよ。

ところで睦月さんはK-1とかプライド派なのね。

わたしはそもそも格闘技そのものにあまり執着心がなくて、いつもおつきあいでTVを見る程度なんだけど、本当にこの映画のプロレスシーンには心が震えましたわ。

ホント燃えたよねー

ソル・ギョングの演技には圧倒されましたよね。

舞台挨拶で間近で見れたなんて羨ましいなぁ。

ホント、『力道山』もっと大ヒットしてもいいのにね。
ソル・ギョング一色 (メビウス)
2006-03-26 21:44:42
こんばんわ♪TB有難うございました♪



この映画は個人的にソル・ギョングだけでお腹一杯になっちゃいました・・・(^^;)力道山知識をあまり持ち合わせていないのもあったので、その力道山を演じたギョングの熱演にかなり目が行きました♪

『力道山』じゃなく『ソル・ギョング』と言うタイトルでも良かった気が・・(笑
メビウスさん♪ (ルールー)
2006-03-26 22:57:05
コメントありがとうございます

ホントに、ソル・ギョングの鬼気迫る演技には圧倒されましたね。



>『力道山』じゃなく『ソル・ギョング』と言うタイトルでも良かった気が・・(笑



あは

それは言えているかもですね。

それくらい役者魂を見せつけられた映画でした。

ということで今後ともよろしうkです~
魅力のある映画でしたね (たろ)
2006-03-27 01:31:50
こんばんは。

弊ブログへのトラックバック、ありがとうございました。

こちらからもコメント&トラックバックのお返しを失礼致します。



作品の魅力を丁寧に書かれた記事を興味深く拝見させて頂きました。

僕は力道山さんにリアルタイムで触れていない世代ではありますが、この時代を再現した映画世界と出演者の皆さんの役振りが大きな見所であったと思います。



また遊びに来させて頂きます。

今後共よろしくお願い致します。

ではまた。



たろさん♪ (ルールー)
2006-03-27 19:26:50
コメントありがとうございます

お返事遅くなりすみませんでした。



そうですよね~、この映画当時の世界を見事に表現していたのも素晴らしかったですし、なにより俳優陣の演技の見事さには感服しましたね。

ソル・ギョングを筆頭に、皆さん役者魂炸裂してましたもんね。

演技で圧倒され、心をわしづかみにされたのも、ここまでのレベルになるとひさしぶりのような気もします。

ということで、今後ともこちらこそどうおZよろしくお願いいたします♪
時代 (kimion20002000)
2006-10-05 02:16:19
TBありがとう。

あの頃はね、ルールなんか知らなくても、じいさんばあさんが、日本のレスラーに声援を送っていました。

フレッドブラッシー(噛み付き男)に、失神したり、もちをつまらせて死んだ老人がいたり、社会的な話題にもなりましたね。
kimion20002000さん♪ (ルールー)
2006-10-06 01:34:14
コメントわざわざありがとうございます♪

そしてリアルなあの頃のお話、本当にありがとうございます。

映画でも当時の熱気が十分伝わってきましたが、「失神したり、もちをつまらせて死んだ老人がいたり」っていうのはすごいインパクト!!!

ひゃ~、タイムリープして、当時の熱気に触れたくなりました

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