探し物は・・・

何かを探して見つからない時、悲しくなるけれど
探すものがあるって、それだけで、すてきなこと 

存分×3

2008年12月21日 | Movie T.K.

きのう初日を迎えた『K-20』。
金城さんは、前日の夜、よく眠れなかったそうです。「あしただ、いよいよ、あしただ!と思うと、ドキドキしてなかなか眠れなかったんです」という言葉が、とてもうれしかった舞台挨拶
佐藤嗣麻子監督が開口一番「今日のチケットは、ほんの数分で完売してしまったとか。今、ここにいらっしゃるみなさんは、"サバイバー"ですね」と言っていましたが、私の場合はサバイブできず、あえなく撃沈。そこを"真のサバイバー"である友人に救い出してもらったようなもので、いわゆるサバイバーのおまけだったんですが・・・。感謝しながら2回目の舞台挨拶の場に行ってきました。

上映前に昼食をということで、11時前に待ち合わせをしたのですが、事前にちょっと偵察しておきたくなって、10時半ごろの日劇を覗いてみました。

9階のロビーは閑散としていて、グッズ売り場の前には誰もいません。1回目の上映中ですから、無理もないことです。おかげで、少年探偵団のバッジやら、手帳やら、いろいろ手にとってまじまじと見ることができました。しばらくすると、ロビーには撮影機材を持った取材陣が集まり始め、いよいよだなという雰囲気が高まってきました。待機中の取材陣なんて見たことがなかったのですが、おもしろかったのは、その位置。観客だったら、ロビーのあちこちにグループごとにかたまっていると思うのですが、エスカレーターを取り囲むように一列にぐるりと並んでいましたよ。

友人とランチをとり、12時過ぎに戻ると、まだ1回目の舞台挨拶中でしたが、先ほどと違ってロビーは次の会を待つ活気にあふれていました。1回目の観客と入れ替わりに席に着き、登場を待ちます。
入り口で手渡されたのは紙製の仮面。これをつけて登壇者をお出迎えするという趣向のようです。耳にかけられるよう輪ゴムがつけてあるのですが、はずれないように裏がテープ止めされているんです。手作りのあたたかさを感じて、いいな~と。(もらって喜んでおきながら申し訳ないんですが、メガネをかけている者には、この仮面はちょっと無理でして・・・膝の上においてのお出迎えとさせていただきました)
時刻は1時過ぎ、いよいよ舞台挨拶です。取材のカメラがない2回目ですから、怪人が登場したり、きらきらテープが飛んできたりという派手な演出はありませんでしたが、初めて聞く言葉もたくさんあって、楽しいひと時でした。

監督が、「チケット完売」といったのを受けて、金城さんは「さっきから、この辺がずらっと空いてるのが気になって。あ、完売じゃなかったんだ~って」と最前列を指差します。実際に「完売です」という無情な一声を聞いた者としても、その謎を解明したい気はしますが、それは置いておいて。
初日を迎えた感想や、監督の印象など、順番にいろいろな話が飛び出します。

國村さん、今回は「ケー、トゥエンティー」になってました。前回は「ケー、にじゅう」でしたけど。そういえば、映画の中で官憲は「けー、にーまる」と呼んでますね。
金城さんについて、「とてもウイットに富んだ人で、バディー役をやらせてもらって、とても楽しかったです」と、ニッコリ。隣の金城さんと顔を見合わせながら、の一言でした。
女性監督の印象という質問には、「たまたま佐藤嗣麻子という監督が女性だというだけのことで、一監督としてしか見ていませんでした。」という答え。監督としてはとてもうれしい一言だったんじゃないでしょうか。

松さんは、きらきら光る薄いベージュのワンピース姿。「監督は、とにかく元気な方で、体だけでなく精神面でも実にタフです。そういう元気が、現場のみんなを『よし、やろう』という気にさせるのだと思いました。」

会場から「奏多く~ん」と声援が飛んだ本郷くん、「とにかく小林少年を元気に演じることをがんばりました。監督からも、何十回も『本郷君、元気に!』と言われて・・・」
横から、仲村さんが「監督は本郷君に『小林少年はね、ほんとうにツングースカが大好きなのよ』と、何度も繰り返していましたね」と証言。この"ツングースカ"とは映画の中で、小林少年がスライドを見せながら興奮した様子で説明する場面に出てくる場所の名前。本郷君自身、この場面は小林少年の見せ場だと取材で語っていました。その撮影の裏側には、本郷君を励まし続けた監督の声があったんですね。

で、仲村さんは続けて「でも、普段元気な監督のカットの声が、ほんとうに小さくて・・・。こちらは、カットの声で「今のは、よかったんだな」と手ごたえを感じたりするものなんですが、佐藤監督はいつも『カット・・・』って、感じで、全然わからないんです。だから、心の中で『今のは、いいのか悪いのか、どっちなんだ!嗣麻子~』と叫んでました。」
仲村さんも"嗣麻子"さんって。どうやら、この現場では、それでとおっていたようですね。

金城さんは、撮影について「あ、僕は楽しかったですよ、とっても」と答え、「楽しい現場だったんですね」とさらに言われると、「はい、私は。」・・・"私"?金城さんが、"私"と使うのを初めて聞いたような気がします。妙なかしこまり方がおもしろいですね~。
最後の締めでは「みなさん、早く見たいですよね」
完成披露試写会のときには、同じ問いかけに、うまく反応できなかったという反省も込めてか、今回、会場からは大きな拍手。金城さんもニッコリ。
「どうぞ、存分に楽しんでください」ここでも拍手、拍手
そこへ「あっ」と金城さんが声を上げたので、どうしたのかと思ったら「でも、ネタバレは・・・ね、お願いします」と。

実は、きのう、2回目の上映を見た後、忘年会に出席。武迷スイッチが一度オフになってしまい、金城さんの言葉がどうしても思い出せません。しかも、たくさんあったテレビ番組の録画をチェックしたりしたので、その中で聞いた言葉なのか、舞台挨拶で聞いたことなのか、わからなくなってしまって・・・。かなり、トホホです
ただ、勝手に今のお気に入りだと決め付けている言葉、"存分"が、3回出てきたことだけは、しっかり記憶にありました。


最新の画像もっと見る