探し物は・・・

何かを探して見つからない時、悲しくなるけれど
探すものがあるって、それだけで、すてきなこと 

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乱歩と手品

2009年07月29日 | 日々のことなど

江戸川乱歩邸見学では、熱心なガイドさんのおかげで、おもしろいエピソードをたくさん知ることができました。小学校の図書館に並んだポプラ社の「少年探偵団シリーズ」を友達と競うように読んだことを思い出します。そこから、ルパン、ホームズと続き、いまだに推理小説、探偵小説が大好き。
この洋風の建物1階が、応接間で、調度品も当時のまま保存されています。壁にかけられた肖像画は、縁の深い挿絵画家の方の手によるものとか(すみません、お名前忘れました)。その左の小さな額にはユトリロの絵。
部屋の一角には小ぶりのデスクも置かれ、この洋室が乱歩の執筆の場という雰囲気ですが、ここはあくまでも、客間。実際は、和室でこたつに向かったり、寝転がったりして原稿を書いていたそうです(ガイドさん談)。
確かに、こたつでペンを握る姿が写真に残っています。背筋を伸ばして、デスクに向かっているイメージだったんですが・・・

応接間から土蔵に向かう途中に、いくつかの遺品を展示したスペースがあります。よく見ると面白いんですよ。
まず、「手品の種」と書かれた小さな紙の箱。その下には書きかけの「手品の種」という原稿が見えています。いったい何が入っているんだろうと、ガラス戸越しにしげしげと眺めていたら、ガイドさんが「なんか、ごちゃごちゃっと入っていて、見栄えがよくないから蓋をしてあるんです」と、横から解説。無類の整理好きのはずの乱歩が聞いたら、「ごちゃごちゃとはなんだ!」と怒らないかな。
乱歩の手品好きは有名で、蔵書にも手品関連のものがたくさんあるそうです。


手品と聞いて、『K-20』の平吉さんを思い出している私たちの心のうちとは関係なく、ガイドさんの説明は続きます。愛用のカメラ、ベレー帽、たくさんのメガネ(一瞬、変装用かと思うぐらいたくさんありました)。

「土蔵の横壁に付いているかぎ型の物は何?」なんていう質問にもちゃんと答えてくださいました。

土蔵は厚い壁と頑丈な鉄の扉で、火事にあっても中の物が守れるように、作られています。ただ、火の消えた後、中の温度が十分下がってからでないと、扉を開けた瞬間、中から燃えだすことがあります。このかぎ型のものは、中の温度を下げるためにぬらした布を外壁にかけるためのものなんだそうです。
勉強になりました。
追記:火事の時だけでなく、夏、蔵の中の温度を一定に保つために、木材でつくった覆いをかけることもあるそうです。

推理小説が好きになった原点は江戸川乱歩作品だと書きましたが、それは「少年探偵団」シリーズどまりで、いわゆる大人向けの作品はほとんど読んだことがありません。
『K-20』の出演者インタビューの中で、仲村トオルさんが「乱歩と言えば、ちょっとエロチックな作品が・・・」と言っているのを聞き、ああ、そうだったと思ったのですが、私の中では、やっぱり、少年探偵団。
『K-20』には、変装や、逃走術、さまざまな仕掛けなど、そんな子供の時のイメージもたくさん詰まっていて、ワクワクします。

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4 コメント

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趣味の世界 (みのり)
2009-07-29 17:17:11
ゆきんこさん、こんにちは。
 
先日より興味深いロケ地探索(と、言うべきか?)のお話、写真!!
ありがとうございます。(例の本の写真撮影の武迷友様にも感謝です)
 
今日、ゆきんこさんの「推理小説」「探偵小説」のお話を読んでて、
又ゆきんこさんと趣味(?)が同じ?と喜んでます。

もっとも、江戸川乱歩さんに関して言えば、確かに「仲村トオル氏」同様
ちょっぴりいかがわしい怪しい(淫靡?)な作品も小学生に頃から読んでました。。
当時は○○・・とか△△の言葉で分からないまま読んでた部分も大人になって突然理解すると、
「こんなのを小学校図書館においてたのか?」と苦笑いしてしまいます。
それとも、、市の図書館だったのかな?
TVシリーズも再放送で沢山見ましたが、あの方向性では二十面相は出てこないの残念ですね。
つながり (ゆきんこ)
2009-07-30 11:06:25
みのりさん

「Esquire」の金城さんの記事の前ページに乱歩の「人間椅子」について出ていましたね。
チェコの画家が新たに挿絵を描いて、ハードカバーで発売中という広告。
「人間椅子」は一応ストーリーは知ってました。

佐藤嗣麻子監督のプロフィールを見ていたら、テレビドラマで2本、乱歩作品とかかわりがあるようです。
明智探偵を描くのは「K-20」が初めてじゃなかったんですね。
しまこ監督 (みのり)
2009-07-30 14:03:35
監督の明智探偵の方も放送時に少しだけ見た・・ような、、。
まだ監督に注意を向けて無い時期だったので、チャンネルも途中で代えてしまいましたが。

むしろ、毎回録画までした「動物のお医者さん」のドラマに関わっておられたのが驚きでした。
(原作の漫画ファンで全部買って持ってます)
こんなのも (ゆきんこ)
2009-07-30 22:02:39
みのりさん

>「動物のお医者さん」
ハスキー犬が主人公のマンガですよね。
友人が大ファンで、よく話を聞きました。

佐藤監督の作品で、へぇ~と思ったのが、「土曜ワイド劇場」のタイトルバック。
2004年まで、7年間もだそうですから、絶対見てますよね。
でも、急に言われても、どんなのだったか浮かばない・・・

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