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ワルキューレ その5

2011-06-05 02:20:11 | その他
あと、余談ですが、ヴォータン(とフリッカ)の衣装は、「ラインの黄金」の時とは変わってました。
髪で隠されていたヴォータンの左目(ヴォータンは隻眼なので)は眼帯になり、真鍮色の胸当が銀色の鎧に(他にもいろいろ)。
おそらく、年を経て貫禄が増したこと、また、ヴァルハル入城後、『神』の力が強大化したことを示唆しているんじゃないでしょうか。
ただヴァルキューレの衣装(+武具)も銀ピカなので、みんな揃うと舞台がまぶしくて、目がチカチカ...(笑)
最後の炎のシーンを除いて基本的に舞台が暗いせいもあると思いますが。
そういえば、炎に包まれて眠るブリュンヒルデの演出はちょっと...ヱ?!です(笑)
ここにはあえて書きませんので、御興味のある方は、松竹 METライブビューイング(6/11~6/17)等で御確認下さいませ♪
(Metのサイトでも写真を見つけられるかもしれませんが、動画で観ないと、どうなってるか分かりにくいんじゃないかな?と思います)


ついでにさらに余談ですが、以前NHKのとあるオペラ紹介番組で、ある解説者の方が「ワルキューレ」の見どころ(聴きどころ)について、「ジークフリートを宿していることを告げられた後のジークリンデ」だと仰っていて、私も全くその通りだと思ったのですが、残念ながら番組の中で流れたシーンは『受胎告知』の後、ジークリンデが驚き、どうか自分と子供を救ってほしいとヴァルキューレ達に懇願するところまで。(ディレクターがよく知らなかったのか、番組の時間的都合か?)
でも本当のクライマックスはその後、ブリュンヒルデが子供を”ジークフリート”と名づけ、感極まったジークリンデが、『ブリュンヒルデ賛美のライトモチーフ』(または『愛による救済のライトモチーフ』 ←最終話「神々の黄昏」のエンディングでヴァルハルが燃え落ちる時に、満を持して再登場するメロディー)に乗せて、「ああ、なんと神聖な奇蹟!」と歌うところなんですよね。
なので、もしこれから「ワルキューレ」を御覧になるという方がいらっしゃいましたら、是非ココを聴き逃さないようにして下さいませ。(まあ、ここは音量もかなり大きいので、あまりその心配は有りませんが 笑)


ところで今回のMetのリング・サイクルは、ジェームズ・レヴァインが初めてMetでオペラを指揮してから40周年の記念製作ということもあってか、開演時にジミーがオーケストラ・ピットに登場するや、割れんばかりの拍手とブラボーの嵐でした。
もう演奏終わったのか?ってくらい(笑)
でも実際、演奏は素晴らしかったですよ。
最初の『嵐の音楽』の緊張感から、最後の壮大な『炎の音楽』に至るまで、4時間に渡って、全く演奏上の細かい点を気にすることなく(←私にしては珍しい 笑)、音楽に陶酔してオペラを楽しむことができました。

ちなみにメトロポリタン・オペラはただ今、来日中(6/4から名古屋公演、6/8から東京公演)で、ジェームズ・レヴァインも来るはずだったんですが、体調不良でキャンセルになってしまいました(代わりに主席客演指揮者のファビオ・ルイージが振るらしいです)。
まあ確かにカーテンコールの時も、もう歩くのも大変そうで、デボラとブリンに両脇から支えられて(←普通はプリマと(だけ)手をつないで登場しますが)やっと歩いてたからな...
メインの歌手も(原発事故の影響で)何人も抜けて、ちょっと寂しい公演になりそうですね。
ヨナス・カウフマン(「ドン・カルロ」でタイトルロールを歌う予定でした)もキャンセルしてましたが、9月(バイエルン国立歌劇場の「ローエングリン」)は来るのか?


Metでは2011~2012のシーズンで「ニーベルングの指環」の残り2作(「ジークフリート」2011年10~11月、「神々の黄昏」2012年1~2月)と、全4作のチクルス公演(2012年4~5月)をやる予定なんですよ。
観に行きたいけど無理だろうなあ...
いつかDVD出るだろうけど、いつになるかなあ...
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