クリスマスは「ドン・ジョヴァンニ」で

話の内容はあんまりクリスマスにふさわしくない？（身勝手な好色男が地獄に落ちる話）ですけどね（笑）
今シーズンの超話題の公演、ミラノ・スカラ座のオープニング・ナイトが、はやばやとTV登場予定です。
（管理人注：オペラファンの方は御存知とは思いますが、ミラノ・スカラ座は御当地の聖人の祝日に合わせて開幕するため、他のヨーロッパ各地の歌劇場より、その年のシーズンが始まるのがだいぶ遅いんです）

チュチュで使われてたモーツァルトは「フィガロの結婚」だけだったと思いますが、実は「ドン・ジョヴァンニ」は、モーツァルトのオペラの中では私が唯一許容可能な作品だったりするので（笑）
いずれにせよこの公演は、オペラ初心者の方からヘビーなオペラ好きの方までオススメと言えるんじゃないでしょうか。
モーツァルトの華やかなオペラでクリスマスムードも盛り上がる...かも？（笑）

2011/12/26（月）【12/25（日）深夜】 0:00-4:00　NHK BSプレミアム
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」（モーツァルト）
　ペーター・マッティ
　アンナ・ネトレプコ
　バルバラ・フリットーリ
　ブリン・ターフェル
　アンナ・プロハスカ　　　　ほか
ダニエル・バレンボイム指揮／ミラノ・スカラ座管弦楽団
（2011年12月7日　ミラノ・スカラ座）

ロバート・カーセン演出なんで、何と言うか、わりとシュールな舞台だとは思いますが。

ペーター・マッティ（ドン・ジョバンニ）、アンナ・ネトレプコ（ドンナ・アンナ）、バルバラ・フリットリ（ドンナ・エルヴィーラ）という豪華ラインナップも魅力ですが、もちろんウチの一押しはドン・ジョバンニの従者レポレッロを演じるブリン・ターフェルｖ

彼は悪のヒーロー、ドン・ジョバンニも歌えますが（マゼット役も歌えますし、場合によっては騎士長役も歌ってたりしますが）、レポレッロのようなコミカルなキャラクターも得意ですね。
（「愛の妙薬」のドゥルカマラ博士とか。「ファルスタッフ」のタイトルロールもかな？）。
第1幕のレポレッロのアリア『カタログの歌』（"Madamina, il catalogo è questo"）は彼の十八番の一つなので、期待できると思います。

ちなみに、NHKのサイトには載ってませんが、この公演で騎士長役を歌うのは韓国出身のクワンチュル・ユン。
アンナ・プロハスカ演じるツェルリーナの恋人マゼット役は、スロヴァキア出身のシュテファン・コーツァン（今春のMet来日公演で、バルバラ・フリットリともども、いち早く日本に来てくれましたね）です。