50年程前、山梨の別荘で飼ってた猫は今のようなペットと違い仕事を仰せつかっていた。その仕事はネズミ捕り。当時の猫はネズミ捕りが出来ないとリストラされるという厳しいものだった。 猫の餌はというとご飯に味噌汁をかけただけ。やや豪勢なのは鰹節をトッピングしたものだけど普通は煮干し。それも出汁を取った後の煮干し。鰹節なんてのは贅沢過ぎるのである。 それから年が経つにつれネズミは減り猫の待遇も良くなった。別荘では猫は絶やさなかったけどやがて煮干しの骨を綺麗に残す猫が現れた。新人類、というより新猫類ってもんかな。 平成の今、メメ猫はキャットフードしか食べない。ここ数年になってようやく魚に反応するようになった。でも骨なんて見向きもしない。半世紀前までは猫のご馳走だったというのに猫世界も豊かになったもんだ。そんな時代、難民はこんな骨を食べてくれる。古き良き時代の伝統を受け継いでいる正しい猫である。 |
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