俺がクライミングを始めたのは1993年の今頃。始めは人工壁ボルダーだったけど夏が終わる頃には外でロープクライミングになった。グリグリというビレイ器はその頃から既にあった。これが良いよと言われたけど操作がややこしそうだし俺は間違えそうだからずっと使わなかった。ここのところトップロープでやる事が多くなったので2年前に買った。でもリードのビレイでは使わなかった。
半年くらい前、大坂から佐久に移り住んで来た人、登山の講師をやってたような人が岩を登る時、ビレイヤーにグリグリでビレイはしないでくれと言った。世の中はグリグリでリードのビレイはしない傾向にある、そんなような事も言っていた。クライミングジムではグリグリの使用を禁止してる所もある。またグリグリでビレイする人ってロープの繰り出しが遅い人ばかり。だから俺はそういう風潮になってきたんだと思い込んだ。
全く反対の事を言う人と最近一緒に登った。海外にもちょいちょい行く人なんだけど、海外ではグリグリではないと嫌がられるんだそうだ。特にビッグウォールと呼ばれてる所ではグリグリでやるのが当たり前だと言う。その人は日本は何かあると使い方をちゃんと教えず直ぐに禁止にするのが良くないといも言っていた。
日本のルートは10~15mと短いのが多いけど海外では30mなんてのは珍しくない。それは売ってるロープの長さでも大体見当がつく。海外の通販サイトを見ると70mとか80mなんてのが直ぐに目に入るけど日本の店でそんなの見たこと無い。しかもビッグウォールだと1日のうちにそんなルートを朝から晩まで何本も登るから途中で集中力が欠けてビレイがおろそかになったりしたら大変だ。
海の向こうとこっちでこんなに違うとは知らなかった。というわけで初めてリードのビレイをやってみた。実験台は勿論ヨメ。だけど俺はその事は黙ってた。登る時はお互いチェックをするんだけどヨメは気付かず。そんな節穴な目で良いのかと思いつつビレイをしたが、ロープの繰り出しには全く支障が無かった。ただ不慣れなせいかグリグリからロープを引く方の動作が早いとロープはロックしてしまうのが1~2度あった。でもこれは何時も使ってるビレイ器でもそうだ。ただグリグリはピタッと止まってしまうのが違う。ちなみにグリグリ使うべきだと言った人のビレイはロープがサッと出て来てとても登りやすかった。
これからのビレイはグリグリにしようかな。お前、美人クライマーが言うと直ぐ考えを変えるんだなと思われるかもしれないけどそんな事は無い。言ってる内容がもっともだと思ったからだ。それにボチボチ色々な事がちゃんと出来なくなる年頃だ。まだ大丈夫だけどそうなった時に手遅れにならないようにするためなのである。
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気に入ってます。
ただ、固いロープと相性が悪いです
動画観てみた。簡単な仕組みなのに良く出来てるね。
> ただ、固いロープと相性が悪いです
ロープは柔らかい方が良いね。
右手でロープを繰り出しする人の場合、ロープがロックしないよう、グリグリのレバー部分を左手で握って繰り出すと、どんなに早く繰り出してもロックしませんよ。
それと、繰り出しするときに、グリグリ本体を下向きにした方がロープがスムースに繰り出しできます。
なるほど。