今回、いろいろ、メールを読み直してみると
ピンポイントで納得するところがある。
少し、メールをもとに、検証?してみたく思う。
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サイテーション2・4(高橋監修)ペアは
サイテーション16A(高橋監修)の音?と、みまがうような音をだしていて
しばらく、じっくりと聞くしかなかったのです。
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つまり、真空管アンプはトラアンプに近い音をだし、
トラアンプは真空管アンプに近い音を出している。
と、言うことになります。
それは、なぜかというと
高橋の音作りが(音チョイス?)が
自然な音・本物に近い自然な音をめざした結果といえます。
そして、違いとして言えば
真空管アンプサイテーション2・4は
サイテーション16Aとくらべて響きの部分で密度が違う。
密度の中の個々の音の輪郭の中から
響いてくる音が響きの内側に入り込んでしまう。
(真空管の特徴だと思います)
これでは、CDPのジャッジもCDのジャッジもできません。
*****CDに対して****
もしかしたら、あまりよくないCDをいっぱい持っている?
(真空管アンプだとごまかされるので、気が付かずあつめていたものが
トラアンプだとだめだと判るだけのことなので
録音の良いものを探すか
あきらめて、真空管アンプでだましだましで聴くか・・
知らずの内良くないCDをあつめてしまったとしたら
真空管アンプの弊害かな?)
・・・このメールに対しての回答です・・・
そうかもしれません・・・・ちょっと悩んでますね・・・
わからない部分が多くなって、結構、真空管アンプや、レトロなビンテージアンプで
知らず知らずに、音の良くないCDを集めているようです(笑)
確かにあのピアノのCDは真空管全盛時代の産物、(アナログもあります)含めて・・・
たぶんCDはもうWadia6になったころ(素のWADIA6)・・・これの登場で、アナログから卒業にシフトしたころ・・
比較していた・・・CDとアナログ・・・ぞっこんな記憶が・・・・これからはCDだ!
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と、思われたようですが、
いくつかのトラアンプといくつかのSPの変転の後
最終的に落ち着いていたのは
DYNAUDIO SP25
他、数々の自作真空管アンプ。
ところが、
SP25は一聴インパクトと切れがよいのですが、
低域や、空気振動などがでておらず、
真空管アンプもまた本当の低域や空気振動が出ておらず
いろいろ、あるもんだ・・・の中でも、書いたように
真空管アンプは、CDPの音・CDの音を正確に表現できない。
で、あるのですが、
真空管アンプの響きは非常に耳当たりが良く
音に密度がないことを気が付かせにくいのです。
そして、SPの音も同じように耳当たりが良くなり
逆エージング耳になってしまったようです。
CDの良し悪しもまったく、ジャッジできずに
真空管アンプ+SP25+WADIA6(素)できいていて
CDの良し悪しは、まったく認識の外にあったと思えます。
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今回、新システムで・・・・
歪みや嫌みも何もがきこえて、 レトロな感動でお送りしましたが・・・・何の思いも無くフラットに聴けば
バランスの悪さが露呈ですと酷評ですね・・・テラークになる前の実験的録音ですから・・・
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良いトラアンプ・SP620A・ネットワーク作成・WADIA6LTD-blue
と、いう新システムに変わった現在。
それでも、
歪みや嫌みも何もがきこえて、 レトロな感動でお送りしましたが
と、あるように、
このシステムで出てくる音が、
逆に「何もかも表現する、すごい」
と、いうのは、申し訳ない言い方ですが
WADIA6LTD- blue・620A(ネットワーク交換)になれば
当たり前のことなのです。
ところが、真空管アンプに慣れた耳では
トラアンプが率直に音を表現しただけで、
感動してしまう。
ところが当方では、すでにトラアンプも素直な音・W6LB・620A(ネットワーク作成)
での、CD のジャッジができている。
その履歴が長い。
ここに、食い違いが起きたと思います。
いやな言い方ですが
初めて見た美人(あるいはその真逆)に感動を覚える
と、いう状態と
見慣れてしまって、さらに美人度((あるいはその真逆)の細かい部分を
見分けるようになっている状態との違いなわけです。
すると、
歪みや嫌みも何もがきこえて、 レトロな感動
バランスの悪さが露呈です
と、受け止め方が違うわけです。
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ここで、一番考えさせられるのは
何の思いも無くフラットに聴けば・・・
ですね。
よく逆エージング耳という言い方をするのですが
簡単に言えば
「良いところ取り」をするわけです。
雑踏の中で知人の声を聴き分けられるのも
ある意味
その知人に対して「思い入れ・良いところ取り」の耳になっているということもあるわけです。
記憶耳という言い方が判りやすいのですが
この「記憶」によって、
その音の良いところ取りをしてしまう。
良いところ取りは
逆に「思い入れ」によっても作られる。
すると、以前書いた真空管アンプにつけた、ビジェイによる変化を
「良かった」と「思い入れ」から
WADIA の元の抵抗の方が良いというジャッジも
ビジェイはエージングで化けます。
と、いう言い方になってくるわけです。
ところが、ここも、
アンプに対してのビジェイの効果は
素直に音を伝えるに近い効果だと思うわけですが
WADIA の元の部品の効果は
あえて、歪?濁り?をいれることにより良い音を出す。
と、言うものだと思うのです。
真空管アンプでの実装効果というジャッジによる思い入れのため
当方のジャッジを今一つ、信用できない。
プラス
効果が違うため、
エージングをかけても良い音にはならないわけです。
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当時・・SPはALTEC 612Cモニターに604Eを入れて純正ネットワーク604-8G用で聴いていた
メインはEL-34PPフォノイコは自作プリも12AX-7で組んでましたね・・・
しかし純正ネットワークでは、ここまでわからないでしょう・・・それ自身がもつ歪みに消されて・・・
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高橋が言うところの一つに
音は入り口・出口
と、言うのがあり
6LBは、CDの音を忠実に表現してきます。
(すると、ものすごい、自然な音・陰影・臨場感・立体感・空気感・深み・厚み・密度・成分・・・が表現されてきて
こうなると、出口までのアンプでの減衰を防ぎ
出口でも、そのままを表現できるようにする)
ネットワークの効果については
案外知られていないようで、
妙なツイーターをつけたりはともかく
ネットワークで目指す音をつくることができる人も少ないようです。
ところが、もともとのCDPがちゃんとできてる
次のトラアンプがちゃんとできているという状態でないと
ネットワークをいじっても、目指す音にならないわけです。
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それでも、どうしても、
深みがたりないのが真空管。
それは、きっちり、輪郭をだしてこれない。
かつ、その輪郭が立った状態で
余韻と音の中の成分おのおのの余韻という
複合的な余韻が
真空管アンプでは表現しきれないのです。
トラアンプで6LBをきいて、
輪郭が立っているのはご理解のこと
さらに輪郭が立ちながら響きがでているのも
ご理解のことと思います。
ところが、トラアンプは音の成分が判るうえに、
その一つ一つが輪郭がたっていて、
響きがある。
鑑賞用という言いかたで分けるのなら
サイテーション16Aの表現のほうが、
すぐれていて、非常に「自然」な音のため
真空管アンプはいらないわけです。
(語弊がありますが)
つまり、
リファレンス用と
鑑賞用という区別はなく。
とことん、素直に音を出していけるようにすると
トラアンプで
ジャッジもできるし
音楽鑑賞以上の鑑賞ができるようになります。
サイテーション16Aは
CD/W6LBの音を余すところなくSPに伝えてきてくれるので
他のアンプはいらないのです。
CDの音を忠実に表現してくれるので
アンプの個性で聞き分ける必要がないのです。
(CDが個性をもっているというべきかな)
代理はアンプの音をききたいのではないのです。
CDの音をきちんと抽出したものをききたいわけです。
そうなってくると
サイテーション16Aでことたります。
真空管アンプは後学のためにきいているだけで、
高橋が触っただけで
その16Aに肩を並べる音がでていますが、
それ以上のことをするつもりはない。
それより、16Aの
能力が高いから良いのではなく
高橋が目指した伝達力が良い。
じつは、これで音楽鑑賞以上の鑑賞ができるわけです。