コメント
 
 
 
都立病院「改革」の方向性と「衝撃的帰結」 (buhi)
2008-10-26 12:25:39
どうも。
私は東京在住時代、瀕死の重傷を負って、都立病院で救命された経験がある者ですが、「ある意味で、運が良かったんだな…」などと考えてしまいます。

東京の家族に送ったメールの一部を転載します。

>今ニュースを見ていたら、石原慎太郎が、「人間ってものは、たいがい死ぬんだよ。脳出血すればな。」と言いよった。テレビに向かって「君たちとは違うんだよ」とも言った。
>妊産婦が脳出血を起こすのは異常事態で、通常考えられない、だって…。ふざけんな!
>都庁の担当者が昨日テレビに出ていたが、所属は「都立病院経営本部」であった。繰り返す。「都立病院『経営』本部」である。石原が、都立病院をどうしようとしているか、見えるのではないか。
>都立病院の救急対応も、「東京ER」という愛称が付いてるが、これも石原がアメリカのテレビドラマを見て、思い付きで指示したんだよな。

石原都政は、都立病院「改革」を打ち出していますが、上記のように、その主軸は「経営的視点」に貫かれています。
(経営感覚の導入、統合(小児病院)、民営化/公社化、PFI…)
http://www.ajha.or.jp/topnews/backnumber/2001/01_08_15_4.html
これに対する論評:
http://blog.m3.com/DrTakechan/20080513/1
http://www13.ocn.ne.jp/~renraku/data/2008y/seimei280509.htm

公立病院問題と言えば、例えば夕張のような、過疎地や、財政難自治体の問題であり、多くに人にとってはある意味「他人事」視されていたと思うんですが、財政や人的資源に恵まれた東京でも、こうして足元を掘り崩していたわけですからね。

都職労病院支部は、早くから問題を指摘し、再考を求めて来たと思うのですが、西新宿の“王様”にとって、彼らは「抵抗勢力」「ぶっつぶす対象」でしょうから…

ともかく、住民の身体・生命を保護するために、しかるべき意思表示が求められる時期が来ていると考えます。

でわ。
 
 
 
>buhi_さん (これお・ぷてら)
2008-10-26 21:42:08
>主軸は「経営的視点」に貫かれています

ご指摘のとおりでしょうね。
自治体病院の多くは、一般会計からの持ち出しの多い、お荷物ですし、自治体病院でなくても、社会保障費削減が大前提ですから、診療報酬も抑えられ、差額ベッド代をとらないかぎり、黒字は望むべくもない現実にある。

この際、社会保障削減の是非そのものを問うべきでしょう。
 
 
 
Unknown (こんた)
2008-10-26 21:52:08
石原都知事と舛添厚労相の論争、興味深く眺めていました。
日本一有名な自治体首長である石原氏の発言はやはりマスコミでも大きく取り上げられ、厚労省の失政を知らしめてくれました。
そして、厚労相の発言は自治体の行うべき責任を明確に示してくれます。

医療が何故崩壊に向かいつつあると言われているのか、このお二方の論争を見ていると非常に解りやすいのではないでしょうか。

ただし、両者とも結局政治家の視線で医療を考えており
>石原氏の視線が、先にあげた医療分野で働く若い労働者の視線とはたして同じものなのでしょうか。
政治家の視線と医療現場の視線が同じ物を見ているわけではありません。
都民の健康と、自分の診ている患者の健康がイコールではないのは当然ですが

buhi様のコメントにある
>「都立病院『経営』本部」
というように、公的病院であっても「経営」を抜きに語れなくなってしまっています。この「経営」は総務省が旗振りを務めており、
その「経営」の解答が、公立病院の統廃合であり、民営化です。
http://www.soumu.go.jp/c-zaisei/hospital/pdf/071112_guideline.pdf

このエントリの趣旨とずれてしまいましたが、
医療は、厚生労働省の厚生部門、労働部門の挟間で藻搔き、
自治体病院であれば、さらに設立自治体、総務省の影響を受けながら
「経営」を続けています。

注目度の高い石原都知事が、総務省にも噛みついて、総務省の公立病院改革懇談会や総務省地域企業経営企画室などの担当(と思われる)部署を公(マスコミ)に引き摺り出して欲しいと願っています。
 
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