8月11日、大崎市岩出山に私設美術館『日本刀の源流 中鉢美術館』がOPENしましたので行って参りました。
こちらは一関市の舞草(もうくさ)刀の研究家・中鉢弘氏が私費を投じて建設なさった木造平屋建て(約330平方メートル)の美術館で、岩出山のJR陸羽東線・有備館駅のすぐ西隣にあります。
11日の開館式典には出席出来なかったのですが、当日は宮城が誇る大崎市の名刀匠法華三郎信房氏もご出席され「個人でこのような美術館を建て、刀剣関係者として感謝したい」とあいさつを述べられ、居合いの演武も行われました。
中鉢氏のコレクションである貴重な日本刀が、古代東北の鍛冶集団が日本刀の起源に重要な役割を果たした系譜「北の鉄文化」「鉄の伝播」「日本刀の完成」この3つのテーマに沿って展示され、日本刀の原型とされる舞草刀(奥州刀)を支えた舞草(もうくさ)鍛冶・月山(がっさん)鍛冶・玉造(たまつくり)鍛冶の代表的な刀剣20振りが展示されております。
今回は館長さん自らが解説をして下さいまして、写真撮影も御許可を頂きました。
平安期の古刀~鎌倉・室町期の刀、そして現代刀では法華三郎氏作の刀が二振り展示されています。
大和朝廷が侵略してくる以前からの、古代東北の鍛冶集団(後に俘囚鍛冶と呼ばれた集団)が刀剣の進化史上重要な役割を果たして示す解説パネルも展示してあり、刀剣コレクションのみならず、鉄の文化の伝播と蝦夷(えみし)と呼ばれ俘囚扱いを受けた我等東北の先住民の技術力の高さを改めて知る事のできる場として、非常に貴重な美術館と言えるでしょう。
博物館でさえお目にかかれない貴重な刀を拝見し終えてドキドキしていた時、館長さんが仰った「真の名刀とはどういうものだと思われます?」と、禅問答のような問いかけ…。
その答えはここでは伏せておきますが、まあ、無闇やたらに鈍った刀を振り回す者は『生兵法は怪我のもと』という諺通りになってしまう・・・と、帯刀をしていない現代においても当て嵌まるものだと納得させられるものでした。
日本刀の源流 中鉢美術館 TEL 0229-29-9833
開館時間 9:00~17:00
入場料 大人500円 大学・高校生300円 小中学生100円
休館日 年末年始(12月28日~1月3日)
こちらは一関市の舞草(もうくさ)刀の研究家・中鉢弘氏が私費を投じて建設なさった木造平屋建て(約330平方メートル)の美術館で、岩出山のJR陸羽東線・有備館駅のすぐ西隣にあります。
11日の開館式典には出席出来なかったのですが、当日は宮城が誇る大崎市の名刀匠法華三郎信房氏もご出席され「個人でこのような美術館を建て、刀剣関係者として感謝したい」とあいさつを述べられ、居合いの演武も行われました。
中鉢氏のコレクションである貴重な日本刀が、古代東北の鍛冶集団が日本刀の起源に重要な役割を果たした系譜「北の鉄文化」「鉄の伝播」「日本刀の完成」この3つのテーマに沿って展示され、日本刀の原型とされる舞草刀(奥州刀)を支えた舞草(もうくさ)鍛冶・月山(がっさん)鍛冶・玉造(たまつくり)鍛冶の代表的な刀剣20振りが展示されております。
今回は館長さん自らが解説をして下さいまして、写真撮影も御許可を頂きました。
平安期の古刀~鎌倉・室町期の刀、そして現代刀では法華三郎氏作の刀が二振り展示されています。
大和朝廷が侵略してくる以前からの、古代東北の鍛冶集団(後に俘囚鍛冶と呼ばれた集団)が刀剣の進化史上重要な役割を果たして示す解説パネルも展示してあり、刀剣コレクションのみならず、鉄の文化の伝播と蝦夷(えみし)と呼ばれ俘囚扱いを受けた我等東北の先住民の技術力の高さを改めて知る事のできる場として、非常に貴重な美術館と言えるでしょう。
博物館でさえお目にかかれない貴重な刀を拝見し終えてドキドキしていた時、館長さんが仰った「真の名刀とはどういうものだと思われます?」と、禅問答のような問いかけ…。
その答えはここでは伏せておきますが、まあ、無闇やたらに鈍った刀を振り回す者は『生兵法は怪我のもと』という諺通りになってしまう・・・と、帯刀をしていない現代においても当て嵌まるものだと納得させられるものでした。
日本刀の源流 中鉢美術館 TEL 0229-29-9833
開館時間 9:00~17:00
入場料 大人500円 大学・高校生300円 小中学生100円
休館日 年末年始(12月28日~1月3日)