そんな○○に魅せられて

大谷選手の活躍、MLBのマーケティングのあり方に一考を促す

今シーズン、MLBで旋風と申しますか、大フィーバーを巻き起こしている大谷選手。
このところ他のプロスポーツに比べ、ファンの高齢化や人気の凋落傾向が論じられていた野球界にとって
まさに救世主的な扱いになってきているように思います。

私の世代だと、選手会のストライキ決行でMLBの人気が落ちた時に現れた、野茂投手のトルネード旋風を思い出します。
♪ヒデ〜オ ヒデ〜オ、というバナナ・ボートの替え歌の応援ソングまで作られていました。
確認したら、バナナ・ボートの歌詞の♪Daylight come and we want go home のホームを
Nomo pitch and nobody come home、と野球のホームに掛けているのですね。なるほど。…話が少しそれました。

今日は先ほど対マリナーズ戦が終了、大谷選手は9回裏、後半戦では初めての、34号2ランホームラン!
7回裏には何でもないファーストゴロを足を生かして内野安打に。
解説も「平凡なゴロも彼にとってはそうではありません!」と何度もリプレイされていました。
試合は7-4でマリナーズが勝ちました。大谷選手、引き続きホームラン数でトップに立っています。

https://www.mlb.com/gameday/mariners-vs-angels/2021/07/18/633284#game_state=final,lock_state=final,game_tab=videos,game=633284

いろいろな媒体で既に何度も大きく取り上げられている大谷選手の活躍ぶりですが、
先日、NYC地元のフリーペーパーにも写真入りで大きく記事が出ていました。

Stephen A. Smith’s take on Shohei Ohtani a product of Major League Baseball’s marketing problem
(By Joe Pantorno)
https://www.amny.com/sports/stephen-a-smith-shohei-ohtani-mlb-marketing-problem/

NYCの野球記事といえば、だいたい地元ヤンキースかメッツの話がメインなので珍しいですね。
私の微妙な英語力かつ素人目線での解釈なのですけれど、MLBのマーケティングの問題として、
大谷選手のようなめざましい活躍をしている選手の試合が所属チームの関係であまり見られず、
(見たければMLB有料チャンネルに高額の視聴料を払わなくてはならない)
ヤンキースやレッドソックスなど東地区の上位常連の名門チームに偏っている放送スケジュールを見直すべきではないかというものです。
前半戦の場合ESPNまたはFOXのネットワークで103回のMLB全国放送のうち、エンゼルスは5回だけだったそう。
他にも今が旬の選手の試合を、MLBのマーケティング戦略としてもっと柔軟に取り上げ売り込むべきではないかと。

投手としてマウンドに立ちながら、34本(記事掲載時点では33本)というホームラン数でもトップの大谷選手の活躍ぶりは
”This is a once-in-a-lifetime, once-in-MLB-history kind of talent that we’ve never seen before.”
(これは我々がこれまで見たことのない、一生に一度、MLBの歴史でも一度きりのすごい才能だ)
という最大級の表現で書かれていました。
大谷選手がよく例えられるベーブ・ルースは、二刀流時代の最高のシーズンホームラン数は29本で、
スラッガーとしてシーズン40ホーマーを打っていたのは外野手になってからだと。これは知りませんでした。

既にどなたか同じ記事を取り上げていらっしゃるようでしたら、後追いですみません。

ふむふむ、そりゃそうだ、と思いながら、
現在のようにネットや衛星放送、CATVはなくて、映像は地上波だけだったけれど、
これって昭和の日本のプロ野球と似たような構図では?とふと思ってしまいました。
当時、TVで試合が放送されていたのは巨人戦がほとんどで、セリーグの試合しか映像では見られません。
その分、全国的に巨人ファンの割合も今よりずっと多かったと思います。
パリーグの試合は、ニュースのスポーツコーナーでテロップだけとか、何か記録達成の時だけ一瞬映像が出たりとか、
素晴らしい活躍をする選手がいてもあまり全国的には知られることなくシーズンが終わっていました。
私が子どもの頃強かった阪急ブレーブスも、TV放送は日本シリーズだけとかそんな感じだったように記憶しています。

数年前からまた日本のプロ野球を見始めて、地上波の野球放送が減り、それ以外の選択肢が増え、
むしろパリーグの方が全チーム満遍なく見られるようになったと思いますし、若い女性や子どものファンも増えました。

上の記事とは別に、17日、ナショナルズ・パークで行われていたナショナルズ対パドレスの試合中に
三塁側入口付近で銃撃事件があり試合が中断するという事態になりました。

ナショナルズ・パークがパニック 試合中に銃声 球場職員が負傷
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4df02c995b3396d4ac70d42278bef932f714b63

場内で観客が騒いだり、観客同士の小競り合いはたまにあっても、
このような事件は日本の球場ではちょっと考えられないです。
安全に観戦でき、かつ夜間であっても球場への行き帰りが女性同士や子ども連れでも足を運びやすいのも
日本のプロ野球のいいところだと思います。

超個人的感想としては、なんでもかんでもメジャーが先に進んでいるように思いこみがちですけれど、
日本のプロ野球も進化し続けているのでした(チーム数やマイナーのシステム等の違いはさておき)。
大谷選手のリアル二刀流が始まったのも、北海道日本ハムファイターズからですしね!

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