言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

時事評論石川 平成30年7月号

2018年07月23日 09時45分16秒 | 告知

「時事評論石川」7月号のお知らせ。

 今月号の内容は次の通り。 どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。
 1部200圓、年間では2000圓です。
(いちばん下に、問合はせ先があります。)

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  暑い。外にゐても家の中にゐてももうエアコンのないところでは生活ができない。地球温暖化のせいだなどといふ説明を聞くと更に暑くなる。そんなはずはない。どうせ冬になれば今度は「寒い」と言ふに決まつてゐるからだ。単にこれまでとは違ふ生活環境になつたといふに過ぎない。理由はなぜかは知りたいが、それを「地球温暖化」などといふ大雑把な論は信じないことにしてゐる(朝になつて鶏が鳴いた。鶏の鳴き声が太陽を昇らせたからである。そんな程度の論に思へる)。地球の誕生以来の時間の流れのなかでは、かういふ変動は異常でもなんでもないのであらう。ただ私たち人間においては辛い、それだけである。

 それにつけても、テレビで流される国内政治の状況は「狂気」そのものである。いつまでも、どうでも良いことに一所懸命になる。その「懸命」が厄介だ。政治は結果責任が問はれるものだ。結果を求められない野党の攻撃は無意味である。もつとマシな論戦はできないものか。

  いつもながら「この世が舞台」には目を啓かれる。ドイツ文学にはあまり馴染みがなく、政治劇など読書の視野に入つてこない。それでもフランス革命の功罪については関心はあるので、今回の文章はとても勉強になつた。「俺達は皆『操り人形、見も知らぬ強い力で操られてゐる』」との「ダントン」の言葉は胸に迫る。フランス革命は起きたが、そのとき既にフランス社会は破壊されてゐた。トクヴィルはたぶんさう見てゐただらう。したがつて革命はそれを一気に早めただけである。彼等は理想を掲げれば社会は蘇ると思つたのであらうが、そんなことはない。理想はむしろ現実を破壊してしまふものだ。現実を見ないだけ破壊はすんなりと行はれるからである。革命派ロベスピエールの出現も宿命であり、その宿命を誰も止めることができなかつた。むしろそれこそが宿命である。

 問題はその宿命の受け止め方である。トクヴィルが書いたやうに「革命以前の状態と以後の理想状態とを越えがたい溝で断絶」し、「新しい世界に過去のいかなるものをももちこまない」様にする事が大事であつたが、結局「大した成功はをさめなかつた」と留守氏がまとめてくれてゐるが、その通りである。

 ただ、この『ダントンの死』は現在品切れである。

ヴォイツェク ダントンの死 レンツ (岩波文庫)
Georg B¨uchner,岩淵 達治
岩波書店



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またぞろ頭をもたげる「拉致棚上げ」の動き

        福井県立大学教授 島田洋一

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中東レポート 下

トランプの中東政策に左右される日本の石油

     経団連アナリスト 佐々木 良昭

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教育隨想

 天皇の本質は何か―譲位をめぐる論争から(勝)

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森友・加計問題 独り相撲のメディア

     ジャーナリスト 伊藤 要

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「この世が舞台」

 『ダントンの死』ビューヒナー

       早稲田大学元教授 留守晴夫

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コラム

  朝鮮戦争前後の新聞を読んで (紫)

  「総選挙」異聞(石壁)

  下請け国にならないために(星)

  平和主義者が理解できない事(白刃)

   
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問ひ合せ

電話076-264-1119
ファックス 076-231-7009

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