言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

「モリのいる場所」を観る

2018年05月27日 11時56分00秒 | 映画
モリのいる場所 (朝日文庫)
小林雄次
朝日新聞出版

 

守一のいる場所 熊谷守一
熊谷 守一,廣江 泰孝,熊谷守一展実行委員会
求龍堂

 

ひとりたのしむ―熊谷守一画文集
熊谷 守一
求龍堂

 

いのちへのまなざし 熊谷守一評伝 (美の人物伝)
福井淳子
求龍堂

 

 画家熊谷守一の生活を描いた映画である。

 山崎努と樹木希林とが主演であれば、観ないわけにはいかない。

 しかし、台詞の良い場面はすべて予告で観てしまつたやうな感じである。見て損はないし、心静かになること請け合ひであるから、お奨めはするが、もう少し熊谷の言葉が聞きたかつた。そして

その妻の言葉も。

 NHKのアサイチに出てゐた樹木希林が、山崎努と共演できたことを喜び、熊谷の生涯を描いた映画が出来たことを讃へてゐた。超俗の生き方は樹木希林も同じではないかとの視聴者からのコメントには、あつさり「私のは偽物。熊谷さんのやうな生き方が本物です」といふのもいい言葉だつた。映画とは関係ないが、別の視聴者が「私は夫が嫌ひです。どうしたら良いか」と訊いてきたが、それに対して「十分あなたも嫌はれてゐます」とのコメント。かういふ言葉を嫌味なくさらりと言へる人物も得難い存在であるやうに感じる。

 だいぶお年を取られた。もつともつとこの女優の映画を観たいと思つた。

 

豊島区立熊谷守一美術館

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